大学生の自由帳

ペンギンパニックとエノキ工場の香り

プレ・エクストラステージ2023 ~エクストラステージ2023が開催されるまで、あるいは名大祭有志企画参加の手引き~

 

(この記事は約21,000字あります。)

 

記事の趣旨

エクストラステージ主宰の榊原です。エクストラステージ2023は大学生の自由研究(以下、自由研)にとって実に7年ぶりの名大祭参加となりました。

nujiyucho.hatenablog.com

そんなわけで自由研には大学祭参加のノウハウの蓄積とかがない(当時を知る人間がほぼいない)ので、めちゃくちゃ手探りで色々やりました。正直懲り懲りです。なので今後同じような理由で困らないように、あるいは今後名大祭に参加したい人たちの参考になるように、準備期間のよもやまを書き残そうというのがこの記事の趣旨です。当日までに起こったことを書ける範囲で全部書きます。*1

これを見て、みなさんが好きな企画を好きなように立ててくれたら私は嬉しいです。名大祭をイカれた企画でいっぱいにしましょう。

 

長いまえがき 「名大祭でやるべきこと」とはなにか?

誤解のないように最初に言ってしまいますが、この記事の途中で自由研は名大祭実行委員会(以下、実行)と揉めます。しかし(向こうがどう思っているかは定かではありませんが)自由研が実行のことを憎んでいるから*2というわけではなく、お互いのスタンスの違いから生じた悲しい問題だったということをまずはじめに強調しておきたいです。
というのも、これから始まる文章を読んでいて、おそらくみなさんは以下のことを思うはずです。

 

全ては名大祭ありきなので、それをマネジメントする人の全ての意見に口ごたえすることはできないのではないか?
自由研は、「企画をやりたい」と言って、名大当局もしくは実行に承認をもらった上でやらせてもらう立場である。ということはそもそも、理由がどうであれ、当局もしくは実行の承認・拒否に従うのが筋だ。
だから、当局・実行が説明不足な拒否や強引なお願いや、こちらの話を全く聞いていない対応をしてきたとしても、それは名大祭自体が実行および当局の都合で以て実施されるからごく当然で、むしろそれが嫌なら名大祭ではなく他でやるべきだ。

 

これは至極当然の意見です。しかし、当然すぎて全く的を得てないというのが我々の見解です。我々の問題は(これもまた当然ながら)この考えを基にしつつも、更にその先にあります。
では我々の問題意識はどこにあるのでしょうか。そのことを考えるためにも「名大祭は誰のための祭りなのか」について考えたいと思います。

1960年、第一回名大祭が開かれました。
名大祭の誕生には1960年代という、全国的に学生運動が展開され、多くの学生がそれに参加するという時代背景がありました。つまり名大祭は学生運動的なエネルギーが東山キャンパスに結集した結果生まれた、学生が主体となる祭りだったわけです。

更に言えば、実行が学生によって運営されているところからも明らかなように、その主体は現在も学生に存します。

 

 

 

 

 

 


というのは建前で、現在の名大祭の構造は以下のようなものです。

 

えらい

大学当局(有志企画団体を注視)
⇅やりとり
名大祭実行委員会
⇅やりとり
有志企画者

えらくない

 

名大祭は大学当局のコントロール下にあり*3、大学にとって都合の悪い企画は実行を介して潰されるわけです。大学のブランドを守る(あるいは名大生の品位を守る)ためには重要なことなのでしょう。まあそれも一つの大学祭の在り方なのかもしれませんが、行儀の良いマンネリズムの塊みたいな行事をするつもりは我々にはありませんでした。つまり、「名大祭でやらなくていいこと」を名大祭でやることにこそ意味があると我々は考えている*4わけです。しかし、おそらく実行はそのように考えておらず、「全ては名大祭ありきなので~」というふうに考えていたのではないかと思います。
実際、実行と話し合う機会が何度かありましたが、そのほぼ全てが平行線に終わりました。おそらくお互いに「なんでわかってもらえないんだろう?」と思っていたはずです(私は思いました)。それは「名大祭でやるべきこと(=名大祭に相応しいこと)」の認識の相違の結果だったのですが……。*5

とまあそういう感じで、以上のような相克が自由研と実行との間に起こるのは必然なのでした。悲しい問題たる所以がお分かりいただけたでしょうか。


さて、本記事は三部構成です。なぜなら、実行とのやりとりと自由研内でのやりとりを分けないと、「カラマーゾフの兄弟」の人物相関図みたいになってしまい、カオスすぎて誰も把握できないからです。

第一部は「名大祭有志企画参加の手引き」。ここではどの時期にどのような書類が実行との間で授受されるのか、どのような点に留意して記入すべきかについて記してあります。おそらく最も役に立つ章です。
第二部は「エクストラステージ2023が開催されるまで」。ここでは書類作成と並行して自由研内でどのような企画が乱立し、当日の形に落ち着いたかなどについて記してあります。内輪ノリの感が強く、おそらく最も役に立たない章です。
この二つの物語は第三部「名大祭実行委員会との議論(あるいは交わらない二直線)」において最終的に交わります。あるいは交わりません。ここでは自由研と実行との間に起こった悲しい衝突、およびその解決(?)について記してあります。「清潔クレープ事件」を含む全ての企画の顛末を知りたい人はここだけ読めば大丈夫です。

では本題に移ります。

 

目次

 

第一部 名大祭有志企画参加の手引き

1/1~1/31  有志企画応募受理

久しぶりの大学祭全面開催ということで、何かしらやろうかなとぽや~んと考えていた*6私は、とりあえず有志企画に応募することにしました。

全てはここから始まった

名大祭は6月開催ということもあり、応募締め切りがとても早いです。注意しましょう。応募したい人は年末・年明けくらいになったら名大祭公式HPとかTwitterを注視しておくといいと思います。

 

ポイント:応募締め切りがクソ早いので気をつけよう

 

(ちなみに有志企画参加はサークルでなくてもよくて、団体であれば学外だろうと一応できるようです。その分縛りは厳しそうなので参加拒否されたら潔く諦めてください。)

 

さて、応募すると1/31に応募受理のメールが来ました。
応募締め切りまで1ヶ月あったので、きっと参加申込書提出もゆったりとしたスケジュールになっているだろうと勝手に思い込んでいたのですが、

 




3日以内でした。なんで!?

 

ポイント:応募締め切りから参加申込書提出までが異次元級に速いので気を付けよう

 

このとき提出する資料などがメールに添付されていました。

 

〜配られた資料〜

・有志企画参加説明会の手引き
どの会場だと何ができるだとか、金銭・備品援助を希望した場合の手続きについてだとかが書いてあります。援助は学内団体しか受け付けていないので気をつけましょう。

・参加申込書

なんか色々書いてありますが、とりあえず必要そうなものに丸書いておけばいいと思います。

・有志企画説明会の日程調整アンケート
これ以降の日程調整アンケートもそうなんですが、結構日程が決まらないがちなので、暇そうな学生を代表者にしておくと臨機応変に対応できます。

・騒音に関する誓約書
名古屋大学周辺に金持ちの年寄りが数多く生息しているからかは知りませんが、音に関するクレームがよく来るそうです。なので音を出す系の企画を出すときは誓約書を書かなければなりません。
誓約書には「特設ステージ・代替第二グリーンベルトステージ(後のふりゃあステージ)への企画参加にあたり」と書いてあったので、メインストリートで企画をする自由研は最初「音出しますけど書く必要ありませんね?」と言質をとった上で提出しなかったのですが、後に全然書かされました。屋外で音を出す場合は全て適応されると考えたほうがいいと思います。
ちなみに騒音の基準は全学A館裏の測定地点で60dB未満だそうです。これを超えると実行がすっ飛んできてミキサーのマスターボリュームを下げて帰っていきます。彼ら曰く、過去に59dBを超えたときめちゃくちゃクレームが来たそうなので、爆音を出すにしてもそれよりも抑えめにしましょう。

・騒音に関する資料
音を出していい時間帯や総企画時間、騒音苦情に対する実行の取り組みについて書かれています。苦情対策の大変さが垣間見えます。

・豊田講堂前庭の使用アンケート
豊田講堂の前の広場で縁日が開かれるので多分その話だと思いますが、よくわかりません。

・活動報告書
新規参加団体及び学外団体は書く必要があります。まともに活動をしていれば書くことに困らないと思うので特に問題ありません。

 

2/4 有志企画参加申込書提出

さてあまりにも決める時間がなかったので、企画はエクストラステージにとりあえず決定、そして提出しました。*7

 

2/14 有志企画説明会

手引きに従って、借りられる機材や出すべき書類についての説明会がteamsで開かれました。
参加者(自由研:榊原・トイドラ 実行:有志企画チーフ)

榊原「タイムテーブルとか企画概要ってどれくらい詳細に書けばいいですかね~?」
実行「タイムテーブルは設営時間と企画時間がわかれば問題ありません。企画概要はなるべく詳しく書いてほしいですが、現段階でわかる範囲で構いません」
榊原「あと、応募期間は1ヶ月もあるのに、応募締め切りから参加申込書提出までなんでこんな早いんですか~?
実行「それはテストの関係がございまして~……」

そういえばそんなものもあったなと思いました。しかしこの激烈にタイトなスケジュールは、やることが明確に決まっていない新規団体等にはあまり優しくないのではないかとも思いました。新規団体の参加しづらさは大学祭のマンネリ化の一因にもなると思うので、変えられるんなら変えたらいいんじゃないかなーと思います(というふうに伝えました)。

この時さらに資料が配られました。

 

〜配られた資料〜

・第64回名大祭有志企画説明会の手引き
82ページにもわたる長大な文章。とても1人では把握しきれないので、少なくとも2人はこれを熟読する必要があります。重要な情報がさらっと書いてあったり、前後で数字が違ったりするので、ちゃんと読んでおかないと大変なことになるかもしれません。

・01. 企画書
参加申込書と書くことはあまり変わらないため、「ごく一般的な」企画をする場合は適当に書けばいいと思います。

・04. 企画会場アンケート
企画会場の施錠・会場は実行が行うため、屋内で企画を行う場合は開けたり閉めたりして欲しい時間を実行に報告する必要があります。屋外の人は関係ありません。

・05. 規約アンケート
金を客から徴収するのか聞かれます。金を取る場合は備品の貸し出し優先順位が下がるので注意しましょう。

・06. 電力・火気使用に関するアンケート
電化製品や出火しそうなものを扱う場合は書きましょう。ここでの電力は音響機材の消費電力とは別でカウントされます。

・07, 08. 備品・PA一次アンケート
使いたい音響機材や備品を書きます。カタログ感覚なので楽しいですが、音響機材の詳細が全くもって不明で、何が貸し出されるかは実行の匙加減次第となります。
ちなみにここでさらっと設営図の提出を求められます。が、音響機材について何貸し出されるかわからない状態で書く設営図ほど意味のないものもない*8かと思いますので、後述するように型番くらいは公開して欲しいなと思います。

・09. 照明機材アンケート
照明機材についても備品・PAと同様の感じっぽいですが、照明を借りなかったので結局提出しませんでした。なので詳細は分かりません。

・11. 物資リスト
耐久消費財である「備品」とは別に、消耗品を「物資」として貸し出してくれます。紙とかペンとかテープとかはここで全部揃います。ありがたいことです。

・12. 立て看板アンケート
名大祭期間中に全学教育棟前とかに置く立て看を貸してくれます。ありがたいことです。自由研はマンパワーが足りなかったので普通に立てられませんでした。

・13. 予算アンケート
企画に使った物品の金を出してくれます。でも自由研の企画に使用される物品は¥20,000のサボテンとか常軌を逸したものが登場しがちなので提出しませんでした。実行の会計担当者の反応が気になるので、今思えば提出してもよかったかなとは思います。

・14. 車の使用アンケート
物品の運搬に必要な車を貸し出してくれます。ありがたいことです。使いませんでしたが。

・15. 食品取扱届出書
企画に使用する食品を全て、食用か食用でないか関わらずここに書きます。衛生的に問題がなければこの段階では余裕で通過します。

・16. 広報アンケート
名大祭HPやパンフレットに載せる情報をここに書きます。ロゴとか活動写真があると良い感じに映えます。

・17. 有志企画説明会感染対策アンケート
感染症対策こんなことしますよ〜的なことを書きます。が、5月にあったCOVID-19の5類移行によって若干うやむやになっていた印象です。

・一次援助内容打ち合わせ 日程調整
これら書類を提出した後にある打ち合わせの日程調整をします。

(02. 机・椅子アンケート、03. 控室アンケート、10. 演出機材アンケートはいらね〜かな?と思った*9ので資料をもらいませんでした。なので何も分かりません。  )

ご覧のように膨大な資料を作成することになるので、作成した資料を団体内で保管しておくと、次年度以降苦しみが減ります。

 

ポイント:作成資料は、次年度以降も使いまわせるものは使いまわそう

 

この辺から、備品や食品などの各管轄の部署のチーフとそれぞれやりとりをします。今年はLINEでした。

2/14~ 企画書作成

企画書の内容は現段階でわかる範囲で構わないという発言、及び企画書記入例に示されていた企画概要が非常にざっくりとしていたことに当時の私は非常に安心し(エクストラステージの企画を即座に決める必要がないため)、意気揚々とエクストラステージの概要を書きました。

概要:メインストリートに舞台設置し、特設ステージ・2 グリーンベルトステージに次ぐ第3 のステージ「エクストラステージ」として企画をう。従って、特設ステージでわれるものと形式的には同じ進行(タイムテーブルに従っ員がそれぞれ演目企画をう。)になる。 目的:今までインステージに上がるまでもない、もしくは上がれないとわれているような小規模な企画をステージ上でとで、名大祭をより多様でり上がりのる祭りとする。

しかし、この企画内容の認識の相違が後に揉める原因となります。

 

ポイント:揉めたくなければ企画書はちゃんと書こう

 

また、色々書いていくうちに、PA等の音響機材が決まらないことには企画書をはじめとした書類がかなり書きにくいことに気づきました。機材がわからないと手持ちの機材をどれだけ持っていくべきか、設営図をどこまで書くべきかわからないからとりあえず一式教えろPA担当に連絡。しかし……

 

音響機材で揉める(?)

榊原「お疲れ様です。音響・PA機材全ての型番を教えていただけませんか。来年度以降はリストアップして提示すべきだと思います。」
実行「音響機材の型番一覧について
申し訳ありませんが貸出業務における援助の公平性という観点から、全ての型番をお伝えすることはできません。恐れ入りますが何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。」
榊原「選ぶ権利がないことを承知の上でお聞きしたいのですが。マイクの指向性などを想定できないのは困るので。聞けないにしても端子の種類や数がわからない状態で機材を選ぶのは無理があります。」
実行「基本的に要望を頂ければそれに沿って機材を貸出させていただきます。例えばマイクであれば楽器の音を拾うため、人の声を拾うため等の要望に応じて種類を変えさせて頂きます。また、実際に貸し出す機材の端子などは随時お答えします。」
榊原「機材同士の相性等もあり、単に用途や端子の情報を知りたいだけではありませんので、機材の名称型番をお教えいただきたいです。
一般的に、こうした音響機材を貸し出す際は型番の情報をまとめたリストを示していただくものです。
型番さえ分かれば、機材に関して不明点は何もなくなりますから、実行委員会側としても余計な質問に応答する必要がなく手間が省けるし、利用者側も不要なトラブルを防ぐことができwin-winとなります。
機材リストをご用意されていないのであれば、本年以降は用意すべきと思います。」
実行「機材同士の相性を確認したいということは、実行委員会の機材と団体様が用意される機材を混ぜて使用されるということでしょうか?
実行委員会が保有している機材の数には限りがあり、全ての団体様の要望にお応えしようとすると数が足りなくなってしまいます。
たとえばスピーカーを借りられるのであればその数をPAアンケートで申請していただき、後日こちらで他の団体様に貸し出すスピーカーとの兼ね合いも考えつつ、どのスピーカーを貸し出すかを考えます。型番をお教えしても手間は変わりません。」
榊原「おっしゃる通り機材の数には限りがあると考えましたので、場合によってはこちらの保有する機材と併用することも想定しています。
また上でも申し上げたように、型番をお教えいただいたとしてもこちらに選ぶ権利がないのは承知の上です。
手間が変わらないというのは理解しかねます。
型番さえお教えいただければ、in-out端子の種類・系統数・内蔵エフェクトの有無・マイクであれば指向性や収音能力の詳細な仕様・その他諸々の仕様を一手に知ることができ、いちいち担当者さんを介してお聞きする時間も手間も省けます。
型番をお教えいただけない理由があるのであればそれをお伝えください。
またお教えいただけないのであれば、一般的に音響機材をレンタルする際の慣習に則らず敢えて型番情報を伏せる合理的な理由をご説明ください。
お手数おかけしますが何卒よろしくお願い申し上げます。」
実行「団体様の機材と併用されるのであれば、団体様の所有する機材の型番に合わせた機材を貸出いたします。また、貸し出す機材が決まり次第、型番をお伝えするので、それらの仕様もお伝え出来ます。もしその貸出機材では不都合があるという場合は、再度割り振りを考え直させていただきます。貸出機材が確定したのち、型番をお伝えする形では難しいでしょうか。

一般的なレンタルと異なる点としては、借用側ではなく貸出側が貸し出す機材を選ぶという点です。具体的には各団体様には「スピーカー」「パワードミキサー」など機材の種類をお選びいただき、実行委員会がどのように貸出機材を割り振るかを決めます。そのため団体様に機材リストを公開する必要がないと考えます。」
榊原「正直こちらとしては、名大祭実行側に音楽機材について当方より詳しい方がいるのかどうか不明と考えており、そのため型番をお伺いしたく思っていました。
しかしそこまで言われるのであれば今回は承知致しました。
とはいえ型番情報を伏せる理由についてはよく理解できませんでしたので、機材の型番情報を開示すべきという意見については僭越ながら実行委員会で再検討して次年度以降に活かしていただきたいと思います。
大変お手数をおかけしました。」
実行「とんでもございません。ご理解いただき感謝します。」

 

役所か? 会話が成立しなくて素直に驚きました。型番は正直かなり知りたいところなので、来年度以降改善されてることを祈ります。

 

ポイント:機材の詳細は公平性の観点から知ることはできない(けど、もしかしたら次年度以降は改善されてるかも)

 

2/21 企画書提出

なんだかんだで企画書等が書けた(無理矢理)ので提出しました。しばらく暇です。
このとき企画書に特に何のツッコミもなかったので、実行的にも企画書の内容ってこんなもんでいいんだな〜と思いました(よくありませんでした)。

 

3/25 一次援助打ち合わせ

企画書や各アンケートを元にteamsで打ち合わせをしました。
参加者(自由研:榊原・トイドラ・ニツ島 実行:各部署の担当がたくさん)
食品や備品などの各部局が順々に訪れる感じだったのですが、途中で誰も来なくなってしまったので、「もう終わったかな?」と思い昼寝をしました。全然終わってなかったのでめちゃくちゃ電話が来ました。ごめんなさい。
懸念材料だったクレープも企画内容を明記した上で使用許可が出たので、何だかんだいけるもんなんだな〜と思いました。

ここでは特に何も起こりませんでした。ここでは。

 

(二次援助打ち合わせはなかったので記述はありません。)

 

第三部「名大祭実行委員会との議論(あるいは交わらない二直線)」へと続く

 

番外編1:イントレ

差し込む場所がなかったので別枠で書きます。

 

2/16 イントレがない

2017年のエクストラステージでは結構豪華なステージ(イントレ)を実行から借りて使っていましたが、2023年の貸出備品にイントレがないことに気付きました。
そこでとりあえず実行にイントレの有無について聞いてみました。

榊原「イントレは今年度貸出無いんですかね。」
実行「ご質問ありがとうございます。はい。第64回名大祭の備品・PA担当からは、イントレの貸出はありません。ご了承ください。」

どうやら本年度の名大祭では貸し出しを行なっていないらしい事がわかりました。
では毎年イントレを組んで野外でアカペラをやっていたJP-actはどうしているのだろうかと思い、JP-actにDMを送ってみました。*10

 

JP-actへのDM

トイドラ「(前略)今回の名大祭で、当サークル(大学生の自由研究)は舞台の設営をしようと考えております。
しかし、本年の名大祭では舞台設営のために必要なイントレの貸し出しを行っていないようで、メンバ一同どうすれば良いか困っております。
JP-act様は例年独自に舞台設営をされた上でライブを行っていると存じます。
本年の舞台設営をどうされるか、もし良ければ参考までにお教え願いたいです。
お手数をおかけしますが、どうぞご検討ください。」

 

2/19 JP-actからの返答

JP-act「(前略)係の者に確認を取ったところ、昨年から舞台設営に免許が必要になったため、設営はしておらず屋外ステージではそのまま道路で歌っているとのことでした。
今年もそのような形になると思います。」

なんと、イントレ設営には資格が必要になった*11ようです。そりゃダメだと普通に諦めました。しかしエクストラ「ステージ」と名打つ以上ステージは組みたい気持ちがあり、どうにかできないかゴニョゴニョしていたところ......

 

3/27 名大祭実行委員会からの連絡

実行「以前、備品PAの公式LINEの方に、イントレステージの援助の有無をご質問されたと伺いました。

以前の名大祭では、団体様にアンケートを配布して公式にイントレの援助を行っていたようなのですが、名大祭がしばらく行われていなかったこともあり、今年度はイントレの援助の準備が整っておりませんでした。申し訳ございません。

今からでもご希望であれば、イントレの援助を受け付けられることになったのですが、いかがでしょうか。ステージの大きさやクオリティに関しましては、予算の関係もあり完全にご希望に添えると保証できないことは、予めご了承いただけますと幸いです。

お早めにお返事いただけると大変有難いです。お返事お待ちしております。」

 

渡りに船!!!!!!!!!!
後日、なぜ急にこういう話になったか伺ったところ、ここ数年コロナ禍で開催できていなかったためイントレは借りていなかったが、今年全面開催するにあたり複数の団体からイントレの打診があったため、借りられるように動いたようです。このように実行が参加団体のために八面六臂の働きをしていることは強調しておきたいです(この後色々言ってしまうので)。

しかし残念なことに、予算の関係でイントレの話は無くなりました。エクストラステージが地べたで行われ、全然ステージじゃなかった理由がお分かりいただけたでしょうか。でも無理な要望に関わらず動いてくれた実行にはとても感謝しています。

 

ポイント:イントレ設営は高額&免許が必要

 

番外編2:火気

名大祭で火気を使用する場合、火気使用申請を出さなければなりません。
で、その火気なんですが、字面をそのまま解釈すると「火が出るやつ(バーナーとかガスコンロ)のことかな~」と思うことでしょう。私もそう思って電気ケトルとホットプレートを火気として申請しませんでした。しかし、これらは不思議なことに火気にあたります。そのせいで私は2回火気使用申請書を書き直しました。

 

 

 

 

......ここで沸々と湧き上がる当然の疑問、

 

 

 

 

火気って、マジ何????

 

では名大祭における火気の定義とは何か、これを明らかにするために岡谷酸素株式会社のHPを見てみましょう。

ここから推察されるに、名大祭における火気の定義とは、火が出るものに加えて「電気製品でもスパーク(電気火花)が出るものや320℃を超える高温になる部分を持つもの」となります。普通に勉強になりました(とはいえ明記してほしかったですが)。みなさんもお気を付けください。

 

ポイント:火が出なくてもスパークしたり高温になったりすれば火気と見做される

 

因みに火気を使用する場合現場責任者などが必要になるため、企画参加者が最低4人必要になります。

 

 

第二部 エクストラステージ2023が開催されるまで

企画する前に

エクストラステージはみんなで一つのものを作り上げるとかそういうではないので、各々企画を頑張ってもらう形になります。なので私が実行とのやりとり等めんどくさそうな仕事を基本的に引き受け、各々のびのびと企画準備をやってもらうことにしました。
また、エクストラステージの演目を企画するにあたって、つまんなそ~と思っても、私からは止めないことにしました。なぜならエクストラステージは「メインステージに乗るまでもない・乗れない」企画の集合なので、企画者ただ1人だけが面白いと思っている状態こそが最もエクストラステージ的であるからです。(あと実際にやったら面白かったりもするから)

 

2/2〜 企画メモ開始

自由にやってもらうために、スプレッドシートを共有し、ひたすら企画案を挙げてもらいました。流石に131案は出過ぎだと思いましたが、めちゃくちゃ閑散としていた時代の自由研を知る私にはかなり胸が熱くなる出来事でした。面白い・面白くない関係なく、意味のわからない案が大量に集まったのでよかったです。

nujiyucho.hatenablog.com

因みに誰も企画を上げなかったときのために、舞台上にバールを設置する「バールのようなもの」という企画を私は保険に挙げていたんですが、これが実現しなくて本当に良かったなと思います。
また企画を考える際に、名大祭という枠の中で何ができるか真剣に考えるために規約を皆でめちゃくちゃ読み込みました。その結果、観客に提供せずに自分たちで食べる場合、模擬店申請しなくても結構色々な料理が作れることに気づき、その手の企画が乱立しました。そのうちの代表的なものが「Giant Coffee Dripping 」「清潔クレープ事件」です。


3/21 とりあえず決める

企画案が出過ぎたので、とりあえず暫定の企画とタイムテーブルを決めました。

最終的なタイムテーブル

企画案を出して1ヶ月も経つとさすがにみんな冷静になり、マジで意味のわからない案や実現不可能な案たちは淘汰され、かろうじて意味のわかる実現可能な案が選ばれました(それでもかなり意味不明ですが。「逆マンドラゴラ」ってマジでなんだったんですか?)。
なお意味不明なので誰も企画の尺が予想できず、「大体こんなもんやろ」と思って適当に決めた尺がそのまま当日まで使われてしまいました。
さらに言えば、企画の間に休憩時間がないのが我ながらアホすぎます。どの企画もやりたくて、できる限り詰め込んだ結果こうなったんですが、当日休む暇がなかったのでもうちょっと余裕を持たせた方が良かったかもと今更ながら思います。
またこの辺で広報についても色々決め、ロゴは江坂が、企画説明文は藤田が、ポスターは安田が、特設サイトは榊原が担当することになりました。

 

3/28 企画説明文完成

第2グリーンベルト。NUCT。全学メールサービス。工学部7号館。本山原人。徹夜スケート。グリーンフェスティバル。ファイヤーストーム。全ての失われていったものたちへ、この企画を捧げます。涙と脳汁のステージ。

という文章が藤田から送られてきました。しみじみと良い文章です。
一体何人の名古屋大学構成員が、これらかつて名大に存在していたものたちを把握しているのでしょうか。この文章から、名大が要らないと判別したもの(エクストラなもの)に対する我々の熱い眼差しをいくらか感じとってもらえたら嬉しいです。

 

4/3 ロゴ完成

企画説明文が完成したことでエクストラステージの持つエクストラステージ性がメンバーに共有されたこともありロゴの制作が進み、ついに完成しました。

 

エクストラステージ ロゴ

今の大学生の自由研究のロゴは、過去に「このサークルに必要なもの:脳みそと体」と表現していたところから着想して、脳みそと昆虫の体をモチーフにしている。そのため大学生の自由研究のピンクの部分(脳みそに相当)と同じ模様を使って、空いている部分がEXと見えるようになっている。
これはエクストラステージが「メイン以外の全て」と考えているところから、ベン図的なモチーフを思い浮かべていて、メイン(文字部分)以外のエクストラな個別の要素(いろんな雑多な企画)によってエクストラステージが構成されていることを表現しようと思った。

みたいなことを江坂が言っていました。エクストラステージの理念がまっすぐ表れている良ロゴであると思います。
あと、ロゴがあると何か「やってる感」が出てくるので良いです。

 

4/12 学歴の暴力を呼ぶ

この段階で琳太郎が「学歴の暴力(以下、がくぼ)を呼ぶ」と言い出しました。
詳細はこちらの記事をご覧ください。

nujiyucho.hatenablog.com

 

さて、このとき
「絶対呼びたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」と思ったのは言うまでもありませんが、

 

 

 

正直な話、

 

 

 

「めんどくせ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!」とも思っていました*12。なぜなら企画書とか金銭授受とか各種変更をしないといけないからです。そもそも変更できるのかどうかもよくわかりません。マジで絶対にめんどくさいことになる。やりたくね~~~と思っている間にがくぼに話が通ってしまいました。早すぎる。
正直これ以上仕事が増えたら死ぬ気がしたので、琳太郎にがくぼ関連の話は丸投げしました。結果、彼は非常にいい仕事をしてくれました。実行にも話が通り、私は企画書を書き直すくらいで済みました。

 

ポイント:直前でなければ実行も結構融通が利く(かも。無理を言わない方がいいのは言うまでもありません)

 

私は他人を信用していないのでこの辺懐疑的だったんですが、人を信じてみるのもいいものだなと思いました。

 

ポイント:仕事は割り振った方が楽かも

 

しかし、がくぼがどの日に歌うのか、何をどれだけ行うか全然決まっていないのでした。

 

5/4 学歴の暴力との打ち合わせ

ということで打ち合わせをしました。

参加者(自由研:榊原・琳太郎・トイドラ がくぼ:あずきあず)
我々はエクストラステージの日時や使える機材、当日の流れについて説明をし、またあずきさんから出演の具体的な日時やトークショーのご提案等をいただきました。
とはいえこの時、先述の通りPA機材がなんなのか、マイクが借りられるのか、イントレはどうなるのかな〜んもわかっていなかったので、あまり具体的な話をできなかったのが残念です。
とはいえ、これでがくぼの出演日時が6/11 12:00-13:00に確定しました。

 

5/13 マスコットキャラクター決定

メンバーの突然の思いつきにより、エクストラステージのマスコットキャラクターとして「えびゅうん」「ケバャア」が就任しました。画像

発案者の二ツ島曰く「名大祭マスコットキャラクター・ふりゃあにとってエクストラな存在「えび」*13をモチーフに作られました。色もふりゃあの補色を使い、nuをあしらったデザインに対抗してunをあしらっています」とのことです。
画像

ケバャアは「万が一採用されたら、責任取って死にます」と言って藤田が提案しました。採用されたので責任取って死にました。

 

5/15 ポスター・特設サイト公開

画像

extrastage2023.studio.site

打ち合わせや企画準備と並行してちくちく作っていたエクストラステージのポスターと特設サイトが、がくぼの出演日時が確定したこともあり急ピッチで制作が進行し、5/15に完成しました。安田が作成したポスターも、あまりエクストラステージ的でないハイソな雰囲気が逆にエクストラ性を帯びていて良かったです。
しかし、この特設サイトの公開を機に悲劇が起きます。

 

第三部「名大祭実行委員会との議論(あるいは交わらない二直線)」へと続く

 

 

第三部 名大祭実行委員会との議論(あるいは交わらない二直線)

5/18 名大祭実行委員会からの呼び出し Part1

この段階で実行委員会から非常にざっくりとしたLINEが飛んできました。

実行「誠に勝手ながら、大学生の自由研究さんのwebページを拝見させていただきましたところ、いくつか企画内容についてすり合わせさせていただきたい部分がございました。つきましては、直接お話する機会を設けていただきたいのですが、よろしいでしょうか。

直前連絡会の際でもこちらとしては問題ないのですが、企画のご準備等あると思いますので、できるだけ早めのほうが良いかと存じます。

明日の5限の時間帯、またはそれ以降の時間帯のご都合はいかがでしょうか。」

流石にざっくりすぎるだろと思い、何について聞くつもりか訊ねたところ

実行「・各企画の概要、または詳細について
・清潔クレープ企画*14について
・名大祭ブランディング企画について
・神社企画の賽銭について

お伺いしたいのはこちらになります。」

と返信が来ました。つまり全部ですね。

 

企画書に

員がそれぞれ演目企画をう。

と記述し、それがこの段階まで何の問題もなく通ってきたわけですが、彼らの発想の中にはエクストラステージ的な企画が含まれていなかった事がここで判明しました。無理もない事です。

 

ポイント:イレギュラーなことをするときは事前に認識のすり合わせをしよう

 

ということで第七集会室に行くことに。つまり名大祭実行委員会本部です。ド・アウェイ。

 

5/19 名大祭実行委員会との会議

参加者(自由研:榊原・琳太郎・トイドラ 実行:委員長(小林)・庶務(鈴木)・有志企画北部担当(上野)・書記(村松))
ド・アウェイですし、いくつかの企画については中止前提の不毛な会議が始まることが予想されましたが、それはそれとして実行本部に入るのは初めてだったのでワクワクしていました。呼んでくれてありがとうございます。来年もぜひ呼んでください。

さて、実行本部の扉を開けると左右に大きな棚があります。
左手には歴代キャラクターのぬいぐるみや細々とした物品などがあります。おそらくあの小さなぬいぐるみたちには各マスコットキャラクターの魂が格納されていて、実行委員会が動かしたい時に何かしらの儀式を経て大きい着ぐるみ人形へと魂が移され、練り歩くのだと思います。
右手には歴代名大祭の資料が並んでいて、その中には2008年の名大祭のものもあります。手前の壁には往年の名大祭ポスターだったり、男塾の「男なら死ねい!」の実行委員会版コラージュ(「チーフなら死ねい!」だったような?)が貼られています。すごくユーモア溢れる人が作って貼ったんだなあ〜と思いました。
なんでこんなことを覚えているのかというと、この記事を書くためだけに話し合いの最中ずっとキョロキョロしていたからなのでした。皆さんも行く機会があったら是非確かめてみてください。

 

以下議題です。*15
・モザイクエンペラー召喚 許可
名大祭期間中に金を集めるわけではないため許可されました。ありがたい話です。

・神社 許可
大学生の自由研究が賽銭を拾得しないことを条件に許可されました。ありがたい話です。

・名大祭ブランディング 中止勧告
「名大祭」と彫られたハンコを様々なものに押してもらう企画。「名大祭」というブランドは実行に存するものであり、それを用いて自由研がブランディングを行うのは筋違いでは?という意見をいただきました。本当にそうだなと思いました。でも、そんな気にするんだ~とも思いました。

 

ポイント:実行は「名大祭」ブランドが毀損されることを恐れている

 

あとこれは私が完全に悪いのですが、適当に拾ってきたフリー素材のゴミの写真を特設サイトの「名大祭ブランディング」のサムネにあげてしまったため、企画内容についてあらぬ誤解を招いてしまいました。この点に関しては大変申し訳なく思っています(誤解は一応解けました)。
庶務から「名大生ブランディング」はどうかという提案をいただいたので、後にその案を取り入れて「名大生スタンピング」として生まれ変わりました。

・清潔クレープ事件 中止勧告

この件に関しては別で詳しくまとめてあります。こちらをご覧ください。

nujiyucho.hatenablog.com

5/20 名大祭実行委員会からの「清潔クレープ事件」に関する質問
5/23  「清潔クレープ事件」に関する回答提出
5/25 名大祭実行委員会からの返答

・清潔クレープ事件 中止

だめでした。ちなみに今後クレープを扱う企画は食う食わずに関わらず全てできないそうです。マジおもろいなと思いました。問題なのは食中毒なのに。*16

 

ポイント:クレープは禁句

 

5/28 直前連絡会、あるいは名大祭実行委員会からの呼び出し Part2

参加者(自由研:榊原・琳太郎・トイドラ 実行:委員長(小林)・庶務(鈴木)・有志企画北部担当(上野)・その他)

直前連絡会は当日の流れの確認や貸し出す物品の最終確認を行うくらいなので、そこまで負担にはなりません。ただ物品リストにミスがあったり重要なことが口頭で伝えられたりするので、メモを取っておくことをお勧めします。
さて、我々自由研は直前連絡会の後になんか別室に通されました。これ以上話すこと何かあったっけ?と思いつつも色々話しました。

 

以下議題です。

・爆音20Hz 中止
20Hzを爆音で出すと健康被害があるからダメだし、貸すスピーカーはそもそも20Hz出ないから意味ないですよと言われました。至極真っ当だなあと思いました。納得の中止です。
・清潔クレープ事件 中止
正式に中止され、「清潔」に生まれ変わりました。それでも気がかりだったのか、当日は公安さながらに監視していました。余計な業務を増やしてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいです。彼らを労ってやりたいと私は心から思っています。
・Giant Coffee Drippingとそれに類する企画 第65回名大祭以降の禁止
他の企画については個人的にはまあそうなるかもね〜と思っていましたが、これに関しては不服です。というのも、

実行「異物混入する可能性がありますんで〜」
榊原「そこらへんは傘をさすとか布で覆うとかしますんで〜」
実行「コーヒーは飲まないということで......」
榊原「淹れたコーヒーを飲まない意味がわかりませんが????

的な会話をしてその場は終わったんですが、直前連絡会の1日後に

実行「また、コーヒーは飲まないということはご了承いただいているかと存じますが、そちらは大丈夫でしょうか。」

と連絡が飛んできました。ゑ、ご了承しておりませんけど????????(都合の良い解釈をして当日揉めるよりかは遥かにマシな対応だったとは思います)


直前連絡会での話によると、これまで実行的にはコーヒードリップマシンの大きさ以外は懸念してなかったっぽいですが、大学当局からストップがかかったようです。理由は「コーヒードリップに異物が混入し、それを飲んだ結果、救急搬送される可能性があるから」
規約には食品を来場客に提供しなければ企画に使用することができると書いてあったのでそのようにしたのですが、どうやらその場で作って参加団体内で飲食することを想定していなかったようです。アホか?と思いました(言いました)。*17
まあ別に規約にある*18からいいと思っているんでしょうが、そういうことをしていると学生からの信頼がなくなるのでやめた方がいいんじゃないかなーと思います。
で、この時しきりに自己責任になる、自己責任になるとうわ言のように繰り返していたのですが、全て自己責任でやっているので、何故そんなにしきりに繰り返すのか意味がわかりませんでした。今思えば、「自己責任になる」というのは大学当局の脅し文句のような気もします(大学生の多くは責任を負うことを忌避しているので)。
また、コーヒードリッピングの際に異物混入が起きて、それを飲んだ結果救急搬送されることを危惧しているということは、名古屋大学には人が倒れるような毒を持つ木の葉や生き物が頭上から降ってくる可能性があるということになってしまいます*19ジャングル? そんな怖い大学だったなんて初めて知りました。そんな大事なことを教えてくれるなんて、大学当局には感謝の気持ちでいっぱいです。上から毒が降ってくるといけないので、皆さんも年中傘をさすなどの対策をしましょう!

 

そんな感じなので、先ほどの連絡に

榊原「いえ、了承していません。規約には違反しておりませんし、今更過ぎます。
そもそも煮沸したお湯を使用して淹れたコーヒーを飲んで食中毒になるというのは常識的に考えてもあり得ません。なんとか譲歩できませんか。」

と半ば怒りの文章を送ったら

実行「今年はもう期日も迫ってきておりますので、企画はこのままで大丈夫です。来年からはおそらく同じ形態での企画実施はできないことになるかと存じます。」

てな感じで今年に限って認可されました。なんやねん。しかし今年のGiant Coffee Drippingは雨で中止になりました。ということで......

 

 

 

名大から毒の脅威がなくなるまでGiant Coffee Drippingないしそれに類する企画が今後名大祭で行われることはありません。

 

ポイント:名古屋大学当局は食あたりによる救急搬送を極度に恐れている(と考えられる)

 

一通り中止された後、委員長から「規約的に問題なさそうなものは全然相談とかいらないんだけど、なんか抵触しそうな企画があるときは相談してね」と言われました。が、先述の通り我々は規約をしっかり読み込んだ上で抵触していないと判断したため心外です。
あとこれはどうでもいいですが、抵触すると思っている人は相談しないんじゃないかなーと思います。

 

〜6/9 準備

何はともあれ、これで面倒事は終わった*20ので、準備しました。

 

〜準備の例〜

nujiyucho.hatenablog.com

 

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6/10 エクストラステージ2023開催

nujiyucho.hatenablog.com

これで開催です。いや~長い道のりでしたね。これでエクストラステージは本当におしまいです。

 

 

 

 

 

*1:当然ながらこれは2023年の情報なので2024年以降も同じとは限りません。しかし大枠や名大祭実行委員会(の有志企画担当)の性質について理解する助けにはなると思います。

*2:さっそく誤解がありそうなので注釈をつけました。憎んでいません、マジで。「名大祭なんて誰も要らない」という記事がありますが、あれは「当時の」トイドラの私見に過ぎません。

nujiyucho.hatenablog.com

別に憎んでると誤解されても構わないと言えば構わないのですが、釈明したい気持ちに駆られてしまったので一応釈明してみました。さらに予め言っておきたいのですが、後述する実行のミスについて怒りや侮蔑の感情はないです。なぜなら自由研も実行に対してかなり連絡ミスをしているからです。申し訳ないと思っています。

*3:

名大祭本部実行委員会は、「名大祭における本学学生に対する責任と、大学当局への交渉団体である立場から、名大祭の円滑な運営のために」、名大祭参加規約を設けている。さらに同実行委員会は、「名大祭の運営における名古屋大学学生の主体的参加の確保と、名大祭の新たなる発展を希求」して名大祭模擬店出店規約を定めるとともに、「企業参入及び企業からの過度の援助を受けることによって学生自治の祭典である名大祭が破壊されないよう」に名大祭企業参入企画を定めている。以上のような名大祭本部実行委員会を中心とする各種の運営体制は、約50年に及ぶ名大祭運営を通じて蓄積されてきたものであり、「学生自治の象徴」とされる名大祭の伝統を支えるものと考えられるのではないであろうか。https://www.jasso.go.jp/gakusei/publication/dtog/__icsFiles/afieldfile/2021/02/05/daigaku493_02.pdf大学と学生第493号時代を映す大学祭_名古屋大学(山口 拓史)-JASSO 2より抜粋

と書いてありますが、当の名大当局によって学生自治が干渉されているのは皮肉なもんだなーと思いました。

*4:当然ながら公序良俗を守るという大前提は自由研にもありますが、非常に道徳意識の強い人たちにはそうは映らないかもしれません。しかし全ての人が快く思う企画というものもまたありませんので、そういうことばかり気にしてると生きづらいと思うと老婆心ながら申し上げます。

*5:ちなみにこれらは「我々が思う」だけであって、あなたは違うかもしれません。なので、「お前らは間違ってる!!!!」とか言われても「君の中ではそうなんだね」以上の回答をしようがありません(逆もまた然り)。ただ、私は私と同じような考えを持つ人を大学にどんどん増やしたいと考えています。

*6:自由研の目標は、名古屋大学に新たな文化的潮流を根付かせるために「50年間存続する」ことです。これを実現するためには、大学内での自由研の認知度をコロナ禍以前の水準まで上昇させる必要があるとぽや〜んと考えました。その意味では今回の企画はかなり満足のいく出来だったと我ながら思います。

*7:エクストラステージは個人的に最も思い入れのある自由研の企画の一つです。というのも私は高校三年生の時に初代エクストラステージを二日間最初から最後まで見て、「名古屋大学には頭のおかしい人間がたくさんいる」という大きな誤解をし、あろうことか名古屋大学に入学してしまったからです。実際はクソつまんね~「正常な」人間が大半を占めていたわけですが、もしエクストラステージを開くなら同様の誤解を多くの人間にさせたいなと思いました。(名古屋大学をユニークな人間でいっぱいにしたいので)

*8:有志企画団体がちゃんと運用するつもりがあるのか把握する意味合いが実行的にはあるのでしょうが、機材が判明してから後に書き直すことになるのでこちら側としてはクソめんどくせ〜です。

*9:学歴の暴力を呼ぶことが決定したとき、および「植物と人体」でずぶ濡れになったとき、控室アンケートを出さなかったことを激しく後悔しました。がくぼの皆様には大変申し訳なく思っております。

*10:快く返信してくださったJP-actの皆さんありがとうございました。

*11:

高さ5m以上の場合
・作業指揮者(1名) :足場の組立等作業主任者資格
・作業者 :足場の組立等特別教育修了者資格
高さ5m未満の場合
・作業指揮者(1名) :足場の組立等特別教育修了者資格
・作業者 :足場の組立等特別教育修了者資格
が要求されます。

https://www.jac-cm.or.jp/wp-content/uploads/2017/06/intore_rule171016.pdf

*12:誤解がないように申し添えておくと、本当に呼んでよかったと思っています。がくぼのライブは大学祭中最も幸福な時間の一つで、逃げ続けてきた人生が晴れて今日無罪となったと思いました。

*13:「えびふりゃあ→ふりゃあ」という過程で失っています。さらに言えばえびにとって羽根は余剰な存在であり、同時にふりゃあはこの要素を持ち合わせていない点でエクストラです。

*14:これはすげ〜邪推なのですが、そもそも企画名を正確に言えていない(本当は「清潔クレープ『事件』」なのに「清潔クレープ『企画』」と記載してあります。のちの会議でもずっと「清潔クレープ企画」と言っていました)ところからも、「清潔クレープ事件」という企画を全く理解できていない様子が伺えます。あるいは「清潔クレープ事件」はヴォルデモート的なサムシングで、「清潔クレープ事件」と言ったらデスイーターがたちどころに現れ、彼らは惨殺されてしまうのでしょうか。だとしたら非常に気の毒に思います。 

*15:この辺の議事録はこちら。

docs.google.com

これは私見ですが、「ポーズとしてだけでも話したい」「茶化す意図がなくても厳しい」と発言しておいて「茶化さずに出すのであれば許していた」と宣ったのには「い、今までの議論は一体なんだったんだ!??!??!、?!?」と思いましたし、流石に都合が良すぎやしませんかと思いました。溜飲を下げるために一応言っておくと、トイドラの発言は感情ベースの人間に対して最悪の手法をとっているのでそれもどうかしてると思います。でも双方おもろいので止めませんでした。何が言いたいのかというと、その場の適当な発言によってお気持ちゴールポストを一々動かすのはやめた方がいいということです。

*16:この手の面倒事を避ける非常に合理的な施策だとは思います。が、合理性と論理性は必ずしも一致しませんので、そういうことばかりしていると必ず致命的な矛盾に陥ります。

*17:また先述した通り「飲まずに捨てるならいいですよ」とも言われたんですが、それもまた同様にアホなのかな?と思いました。SDGsに関する取り組みが評価され、2022年3月、名古屋市「なごやSDGsグリーンパートナーズ認定優良エコ事業所」に認定された名古屋大学東山キャンパスが、食品ロスを奨励する事態が発生してしまうわけですから......。

*18:名大祭参加規約第7条1項:
1、名大祭実行委員会は次に掲げる事項について、当該名大祭参加者と事前に協議の場を設け、場合により内容変更の指示及び中止等の措置を講ずることができる。また当日以下の企画及び行為が認められる場合、名大祭実行委員会は直ちに中止させることができる。
一、本規約第2条乃至第6条に反する企画及び行為。
二、著しく名大祭に対し不利益となる企画及び行為。
三、大学自治並びに名大祭の理念になじまない企画及び行為。
四、その他当日混乱を招く恐れのある企画及び行為。

*19:まあ現実的に考えてハトやカラスのフンが関の山でしょうが、そんなもん見たら気づくし飲むわけないだろ、と思います。さながら名古屋大学は過保護な教育ママのようです。

*20:と実行も思っていたと思います。無論彼らにとっては数多ある雑務のうちの一つに過ぎませんが......。