大学生の自由帳

ペンギンパニックとエノキ工場の香り

ガーデンセンター不二でサボテンとハグ

〜これまでのあらすじ〜

エクストラステージ2023に燦然と輝く常設企画フリーハグ、それはデカいサボテンとハグしたり記念撮影できるという企画である。

 

nujiyucho.hatenablog.com

 


しかし、学祭1週間前になってもな〜んにも準備が進んでいなかった。流石に焦りを感じた企画者・榊原は、「まあなんとかなるやろ」という雑な展望の下、サボテン王国・春日井へと向かうのであったーー。

 

〜登場人物〜

榊原

フリーハグ企画者。何にも考えずに企画を立てたが、よくよく考えるとサボテンもサボテンを買うお金もない。大学祭準備と学会準備がバッティングし限界を迎えている。

 

藤田

大学生の自由研究メンバー。強い。 榊原が店員に話しかけることができないので召喚された。

 

やすだ

大学生の自由研究メンバー。足腰が強い。 榊原が店員に話しかけることができないので召喚された。

 

店員

愛知県でも有数のJA販売所、ガーデンセンター不二の店員。今回の被害者。

 

 

なお、以下の文字起こしは記憶をもとに適当に書いているので、本来の人格・発言とは異なる可能性があります。というか異なります。俺の匙加減次第でお前らを最悪な性格に描くことだってできるんだぞってワケ。(しませんが)

 

 

6/4 14:10 高蔵寺駅 着

榊原「今回行く店はこちらの『ガーデンセンター不二』です。

www.google.com

大体2kmくらい歩きますが、頑張りましょう。ちなみに、不二が存在している春日井市は有数のサボテン産地で、市のマスコットキャラクターもサボテンなんですよ」

藤田「(マスコットを調べ)本当だ」

「春日井サボテン」マスコットキャラクター

やすだ「春日井(かすがい)の文字をそれぞれ取っているんですね」

榊原「かぶりものといいといい名前といい、井之介は『鬼滅の刃』を先取りしていますね」

藤田「春代が(かすよ)じゃなくて(はるよ)で本当によかった。
あ、ゆるキャラに価値判断の基準があります」

榊原やすだ(!?)

榊原ゆるキャラに価値判断の基準が求められるなんて世知辛い世の中ですね」

藤田「春代の価値判断の基準は『美しい』『かわいい』『すてき』ですね」

春代

藤田「井之介には価値判断の基準がないです」

井之介

榊原「せめてキャラ紹介に一貫性があれよ」

 

 

14:40 ガーデンセンター不二 着

榊原「でかい!」

でかい

榊原「と思ったら隣のスーパーがデカいだけだった」

やすだ「それでも苗や園芸資材がこれだけ置いてあるのはすごいです」

 

榊原「では、なるべく大きくてトゲトゲしたサボテンを探しましょう。とはいえせっかくなんで、サボテン以外にも色々見て回りましょうか」

藤田「逆マンドラゴラで使う苗(球根みたいなやつ)もちょっと探してみたいです」

 

〜物色中〜

 

やすだ「これとかマンドラゴラっぽくないですか?」

マンドラゴラっぽい

一同「......高い(20000円)」

藤田「かなりマンドラゴラっぽいんですけどね」

榊原「小さいと安いがちではあるけど、大きさと値段が必ずしも一致する訳ではないんだな」

 

榊原「あ」

アローディア・アスケンデンス

インド洋沿岸に広がる乾燥性の低木林に自生し、成木になると10数メートルの高さにまで成長する。サボテンではない。

 

榊原「デカさ、トゲの凶悪さ、......これだろ(※違います)

 

榊原「値段は!!??、!!?、?」

榊原¥19,900!!!!!買える!!!!!

(注;榊原はお金と心の余裕がなさすぎて、金銭感覚が崩壊している)

榊原「うお〜〜〜〜これでしかない、けど一旦冷静に店内全部見てみます」

 

〜再度物色中〜

 

榊原「結局これでした」(※違います) 

 

榊原「そしてこれ(台車)に乗せます」

カス台車

榊原(......どうやって乗せよう)

藤田やすだ(......どうやって乗せるつもりなんだろう)

榊原「とりあえず一旦乗せてみましょう」

榊原手がクソ痛え

一応乗った

榊原細すぎてめちゃくちゃ折れそう。
あとこの台車は傾けないと進まなくて、傾けると植物が手前に傾いてくるので、そうすると棘が刺さるので、誰かが犠牲になるしかないかも。......(
凶悪な棘を見て)流石に犠牲が大きすぎる」

やすだ「店員さん呼んだ方がいいんじゃないですか?」

榊原テンインサン......?

(注;榊原は店員さん呼ぶのに時間と体力をめちゃくちゃ要する)

藤田「店員さん呼んできます」

榊原アッアリガトウゴザイマス

 

〜店員さん登場〜

 

榊原「......っていう感じなんですが、いけそうですかね。これ」

店員「お客様はお車でお越しですか? それとも徒歩ですか?」

榊原「......徒歩です。高蔵寺まで」

(注;高蔵寺駅-ガーデンセンター不二間は約2km)

店員「......頑張って梱包してみます」

榊原「お願いします(内心めちゃくちゃ嫌そう。それはそう)」

 

〜梱包中〜

藤田「これ見てください」

藤田うまいごぼうです」
榊原「かなり危ういがギリギリセーフだ」

藤田うまい菜(な)もあります」

 

榊原「殺虫剤みたい」

やすだ「健康食品みたいです」

榊原「たしかに、『驚きの!!』とか、ゴージャスな雰囲気のあるグラデーション背景とかそれっぽいですね。
というかこれ、『まろみ』が商品名なんですね。『えぐみ70%オフ』が勝っちゃってる。」

 

〜梱包完成〜

嘘みたいですがサボテンです

やすだ「わ、なんかすごいデカい段ボールがでてきた」

榊原「思ったより時間がかかってると思ったら、仰々しい見た目になってますね」

俺が井之介だ

藤田「これ見てサボテン運んでると思う人いないでしょうね」

 

16:00 ガーデンセンター不二 発

サボテンを運んでいます

榊原「(運びながら)思ったよりいけそう」

 

〜数分後〜

 

わかりにくいですが、どんどん離れていってます

榊原「台車がひとりでに曲がってゆく......」

 

〜更に数分後〜

 

榊原......無理かも

やすだ「3人で交代しましょう」

榊原「1人で来なくて本当によかったです」

 

17:00 高蔵寺

やすだ「(笑いながら)この光景が見たかったんですよ」

藤田(急に降車して写真を撮る)

榊原「君たち、何????」

藤田「いや、乗ってくる人目線の写真が欲しくて」

やすだ(しきりに段ボールに抱きついている)

榊原「1人で来た方が良かったかもしれない」

 

17:30 名古屋大学駅・シェアハウスつみき 着

到着

榊原「着いたので、梱包を剥がしましょう」

結構ガッツリ梱包してくれてました

やすだトゲがプチプチを貫通してます。梱包材が機能を果たしていない」

榊原「流石に凶悪すぎた。
......しかも植物を固定して土が流出しないように不織布をガチガチに巻いてくれてる! 頭が上がりませんね」

 

梱包を剥がし終わりました

榊原「お疲れ様でした。本当に」

 

一同(で、学祭当日にこれをまた大学まで運ぶんですかい......)

 

-完-

 

 

〜次回予告〜

6/10早朝にサボテン運搬に駆り出される藤田とやすだ。しかし企画発起人の榊原は当日集合に間に合わないため運ばないのだった! 頑張れ藤田とやすだ! くたばれ榊原!

次回「名大祭でサボテンとハグ」