大学生の自由帳

ペンギンパニックとエノキ工場の香り

モンスター再命名 7~10本目(ダイジェスト)

 

舌と脳の喧嘩、モンスター再命名

 

あらすじ?

モンスター再命名とは、おなじみのエナジードリンク・モンスターのすっとぼけたフレーバー名に大学生たちがイチャモンをつける最悪の企画である。

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昨夏再命名するだけしたものの面倒臭がって公開できていなかった分を、前記事と当記事で一挙公開する。

しつこいかもしれないが、ここまで我々が考案したネーミングは以下の通りである。

 



そして、この記事で再命名されるのは次の4種である。

スーパーコーラ

ロッシ

カオス

オージースタイルレモネード

 

モンスター スーパーコーラ

日時:2023年8月24日

場所:EI館

メンバー:二ツ島、藤田、安田、ゆお

この回から、モンスターを飲む前に缶に書かれているテキストを読む時間、通称「座学」が導入された。

うまい

第一声は「うまっ!」だった(我々はソムリエではない)。これって、コーラよりうまいコーラ、すなわち『スーパーコーラ』なのでは?...という敗北のネーミングからスタートする。

クラフトコーラ

普通のコーラと何が違うかを考える中で『すがすがしいコーラ』『精製コーラ』『浄化されたコーラ』『きれいなジャイアンなどの表現を経て、「コーラ-いやな甘さ+酸味」の認識でコンセンサスがとれる。

この(-いやな甘さ+酸味)を一言で言うことを試み、『サイダーコーラ』『ラムネコーラ』『(お菓子の方の)ラムネコーラ』『清涼コーラ』が提案される。そして『朝コーラ』が提案されると、連想的に『ラジオ体操コーラ』『小学生コーラ』が挙がるが、「小学生コーラはコカコーラでは?」との反論を受け躓く。その後も『逆午後の紅茶』『逆コーラ』(=クラフトコーラ的なコーラ)『弱クラフトコーラ』など探索が続けられるが、袋小路に陥る。

ラムネ

ここで、議論は突如ラムネに戻ってくる。「ラムネのコーラ味を溶かしてる」との電撃の一言によって『コーラ味のラムネ味のコーラ』(「コーラ味のラムネ」の味がするコーラ)が浮上し、難なくこれに決定した。

 

命名コーラ味のラムネ味のコーラ

 

 

モンスター ロッシ

日時、場所、メンバー:上に同じ。

座学の時間では、商品特徴に「超速、キレる果汁感。」とあることから、なにやら味に速度の概念(?)があるらしいということを確認した。

味が薄い

飲むやいなや、味の薄さに動揺する一同。「モンスター感がない」「前・中・後で言うと後がない」「エキサイトバイクみたい」「駆け足というより忍び足」との指摘から、『忍び足オレンジ』『二度見オレンジ』(「あれっ、オレンジいた?」)が提案された。

薄くはない

ひとまずオレンジ味ではあるということで、『うわずったオレンジ』のようにオレンジの修飾語を模索していくが、その過程で「味が薄いのではなく、味が引くのが速い」「薄いオレンジ味ではなく、不完全なオレンジ味」ということに気づく。そこからすぐに『お試しオレンジ』『体験版オレンジ』が飛び出し、賛同を得る。

最終的に『体験版オレンジ』と『「オレンジ」体験版』の二択になるが、過去の命名の傾向やパッケージのゲームっぽさを汲み後者に決定した。

 

命名『オレンジ』体験版

 

 

モンスター カオス

日時:2023年9月4日

場所:EI館

メンバー:二ツ島、藤田、榊原

なっちゃん?デカビタ?

まず指摘されたのは、柑橘の酸味とリンゴを思わせる甘みで、「カオスを謳っているが、どちらかと言えば“コスモス”寄りでは?」という意見が出る。そこで『オレンゴ』というカスのネーミングが提案されるが、オレンゴはほぼなっちゃんだろう、という意見で一致する。

しかし、恒例のケミカルな甘さ(≓デカビタ)も控えめながらやはりあり、この感覚を図示したところ以下のようになった。山なりの曲線がなっちゃんらしさで、台地になっているのがデカビタらしさである。なっちゃん曲線内部の網掛けの部分は、炭酸のおかげでより強く風味が感じられることを表わしている。

不確定性原理

しかし、飲みながら意見を交わすうちに、一同は妙な事実に気づく。それは、「なっちゃんと思って飲めばなっちゃんだし、デカビタと思って飲むとデカビタで、その中間の味(≓野菜ジュース?)を観測できない」という事実であった。

そこで以下のような図が書かれると、「これフーリエ変換では?」「『不確定性原理では?」と理系の二ツ島、榊原が指摘し、なっちゃんとデカビタの不確定性原理が候補として浮上するが、主に理系の人間にしか伝わらないこと、そして理系ネタ特有の内輪感が不快ということでボツになる。

そうなの?

そこで代替表現として、だまし絵が提案される。数あるだまし絵の中でも、人口に膾炙し内容も適切である「ルビンの壺」が良かろうということで、なっちゃんとデカビタによるルビンの壺』に決定した。

ルビンの壺

 

命名なっちゃんとデカビタによるルビンの壺

 

 

モンスター オージースタイルレモネード

日時:2023年10月9日

場所:岐阜大学 大学会館

メンバー:二ツ島、藤田、安田、江坂

フリースタイルRTAサミット*1で行う教室移動RTA*2の試走のために岐大を訪れたついでに敢行した。OGスタイルレモネード発売から6日後の再命名である。

うま味のような雑味

飲んですぐに、江坂が『うまレモネード』『ドリンクバーまぜまぜドリンク』と謎に納得感のあるネーミングを連発する。まず注目されたのは、「紅茶っぽい」とも評されたうま味のような雑味だった。

ずばりレモン

そこから各自表現を考えていくが、絶妙につかみ所のない味に苦戦する。そこへ、この味はもう『レモン』と言っていいのではないか、という大胆な提案がされる。

そうと言いつつも、レモンのアタッチメントを考えていく。本物のレモンの味と比べたときに、酸味・苦みは抑えめながら、かといって甘みもそれほど強化されていないところを『絵に描いたレモン』『油絵のレモン』(輪郭がボケている)、クロマトグラフィ(で味わったレモン)』『逃げ水レモン』(媒質が空気じゃない)などと表現するが、どうもしっくり来ない。

また、この曖昧でぼやけた感じを『さよならレモン』『記憶の中のレモン』のように情緒的に表現することを試みる時間もあったが、議論は迷走し元の場所に戻ってくる。

思いがけない補助線

用意した分のモンスターを飲み干してしまった後も『朦朧体レモン』『明日のレモン』『小5レモン』としっくり来ない命名を繰り返し、完全に行き詰まった一同。既出の案で妥協できない我々は、これで終わらせるとの意気でモンスターを買い足すことに。

そのついでに、半分冗談のつもりでマッチを買って飲み比べてみると、これまで忘れていたビタミン炭酸感、ケミカルさに驚く。さらにそこで、「むしろマッチの方がモンスターっぽい」という感想に押されるままモンスターとマッチを混ぜて飲んでみたところ、両者が補い合って予期せず『モンスター レモン』の味になる(!)。

この衝撃の発見から「オージースタイルレモネードはモンスター レモンからモンスターを引いている、あるいはモンスターという関数にレモンを代入してモンスターを引いている(ML-M、ないし M(L)-M)」という共通認識に至り、『モンスター モンスターレモン-モンスター』『モンスター レモン-モンスター』『モンスター モンスター抜きモンスターレモン』が提案される。

そこから「-モンスターという要素を入れつつレモンを入れるのが結構丸い」「『モンスター レモン』はこの場にいる人にしか分からない」などの指摘を考え合わせ、『モンスター ではなくレモン』『パラサイトレモン』『レモン入りモンスター抜き』などの案を経た末、遂に『入りレモン出モンスター』で決着した。

 

命名入りレモン出モンスター

 


 

さて、これで晴れて夏以来の債務、夏の遺産、積んエナを全て放出することができた。

以上が“冬から見た夏”である。


...と安堵したのもつかの間、つい先日「モンスター リハブ レモネードティー」の再命名を久方ぶりに行い、また新たなブログ債務を作ってしまった。しかも、再命名の勘を忘れていたり新たな試みがあったりで、かなり長丁場の回だった。

しかし同時に、これで未命名フレーバーは残すところウルトラパラダイスパイプラインパンチオリジナルの3本となり、ささやかなリターンのわりにやけにエネルギーを食ってる当企画「モンスター再命名」はその佳境に入ろうとしている。

平熱のクライマックス、Monster再命名ならではのゾクゾク感を体感せよ。ひとたび読めば、世界中のMonster再命名ファンが熱狂するワケを実感できるはず!Unleash the Beast