大学生の自由帳

ペンギンパニックとエノキ工場の香り

モンスター再命名 3~6本目(ダイジェスト)

 

企画「モンスター再命名」、座礁

「魔剤ンゴ?!」などという太古のネットミームがそういえばあったが、よくよく考えてみるとエナジードリンクほど(「マジ」どころか)の飲み物もそうない。そんなハッタリドリンクことモンスターエナジーシリーズの意味不明で誇大表現がちなフレーバー名に対して、より実際の味に忠実な表現を提案していくお節介企画が「モンスター再命名である。

思えば我々大学生は、遅かれ早かれ奴らと対決する宿命にあったのだ。エナジードリンクと大学生とはどこか似通ったところがある。全部が中途半端で曖昧な、つまり過渡的で中間的な存在でありながら(あるいはその故に)一丁前に何者かであろうとしがちな大学生と、ソフトドリンク以上だがお酒未満で、またビタミン炭酸以上だが栄養ドリンク未満な、そのくせ無駄に威勢だけはいいエナジードリンクとは、何か目に見えない絆で結ばれている気が私にはする。そう絆で結ばれているからこそ寧ろ、我々大学生はエナジードリンクの姑息な虚言を破り、連中に向かって我々の言葉でコミュニケーションを試みることで、真の絆を築いてゆかねばならないのではないだろうか?そり!そりすぎてソリになったw

 

さて、その記念すべき初回の経緯をまとめた記事が公開されたのが昨年9月25日。そして、パイプラインパンチなる謎めいたフレーバーを前に我々が屈辱的な敗北を喫した第2回の記事が公開されたのが12月29日

 

nujiyucho.hatenablog.com

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ペース、遅くない?

 

率直に言って、ただエナドリを飲んで名前をつけるだけの企画にしてはかなり緩慢なペースで来ている。不自然でさえある。「そんなペースでやっていたら、全フレーバーを再命名し終える前に大学生活が終わってしまうのでは?」「やる気あんの?」そう思われる方もおられよう。

 

実は、我々はもう昨年10月の時点で、ウルトラを含めた計9フレーバーの再命名終えている

残すところはもうあと4フレーバー、リハブ レモネードティーウルトラパラダイス、失敗したパイプラインパンチ、そして大本命・オリジナル(ただのモンスター)である。再命名は割と大詰めに差し掛かっている。

 

じゃあ、なんで記事になっていないのか?

そんなのは答えるまでもない。記事化が面倒で放置していたのだ

夏休みに集中的に再命名を進めたまでは良かったのだが、面倒な記事化を後回しにし続けた結果、再命名自体も「記事化が追いついていないから」という理由で中断されてしまっているのが現状である。

この膠着状態を打破すべく、議論の再現度をある程度犠牲にしてでも、本記事で我々の考えたモンスターフレーバー新名称を公開することにした。Unleash the Beast!

 

 


 

 

参加メンバーの項は参加頻度順に記載しています。

 

マンゴーロコ

日時:2023年7月29日

場所:全学棟中庭

メンバー:二ツ島、藤田、安田、ゆお

vsパイプラインパンチ戦の敗北を承け、ある程度味の方向性が分かっているフレーバーで堅実に一勝を挙げようと考えた再命名メンバーが選んだのが「マンゴーロコ」だった。

マンゴーではない?

雑味や清涼感に惑わされて(上のような経緯にも関わらず)マンゴー味が錯覚である可能性を疑い、『ホテルのオレンジジュース』『スラムの桃』のような表現を模索したが、最終的に「それって要するにマンゴーでは?」という結論に至る。

抽象化されている

「人工的な甘さや清涼感のある(=人工的、抽象的な)マンゴー味」という路線で『冬から見た夏』『あるあるのマンゴー』などの提案を経た後、同じ人工的であることを言うのでもより「エンハンスされている」感のある、そして何よりキャッチーな『サイボーグマンゴー』に決着を見た。

 

命名サイボーグマンゴー

 

またこの回で、再命名のメソッドが確立された。

1.モンスターを味わい、分析・表現する。

2.各々の表現の中に共通するものを見つけ出し、要約・総合する。

3.コピーライティング。

その際注意点として、

・量的なリミットや、温度変化・炭酸のような時間的なリミットがある。

・いわゆる“モンスター性”や偶然的な要素をフレーバーと区別し、コピーに含めないように注意する。

のようなことが指摘された。

 

 

ゼロシュガー

日時:2023年8月4日

場所:全学棟中庭

メンバー:二ツ島、藤田

デカビタ?

モンスターっぽさは最初だけで、肝心な部分が何か特有の味で置き換わっている。この後半の味の表現を試みたところ、「べたつく甘さ」「水を奪われる」「砂」「まずい」...これって要するに、なんちゃってエナジー炭酸砂糖水、つまりはデカビタ味なのでは?と気づく。

モンスターが「エナジーブレンドの改良、新鮮な甘さ、何百回ものフレーバーテストを繰り返し」た結果生まれたものは、結局“デカビタの再発明”だったのではないか。しかし、デカビタの最初の甘ったるさはそれほどないことから『竜頭デカ尾』という意見も出た。

コピーライト

「モンスター-モンスターのコア+デカビタの後味=ゼロシュガー」というやかましい式を得たところで、これを喩えるターンに入る。『クローン』『抜け殻』『Zero Energy』『シャリ』などのような表現が出るが、会心の比喩は生まれず、比較的マシな「抜け殻」を用いた説明的な名前に着地することになった。

 

命名モンスターとデカビタの抜け殻

 

 

ウルトラ ピーチーキーン

日時:2023年8月18日

場所:オンライン

メンバー:二ツ島、藤田

再現された桃味

桃味が非フルーツ的なフレーバーで再現されているのではないかという意見が出る(アルチンボルドの逆!)。味を分析すると桃ではなくなるが、逆に言えば分析しないと桃らしく感じられることから『油断すると桃』というネーミングが提案された。

酸っぱい

世間一般の桃味と異なり、甘さより酸味によって桃味にアプローチしているように感じられることに着想した『ハズレの桃』が有力候補に躍り出る。また、桃の甘さを期待しているところにゼロシュガー的な甘さがくることから、『コンクリートで育てた桃』とも。

その後、このウルトラ的な清涼感のある酸味を淡さ、虚ろさ、あるいは未成熟さと読み替えて、『蜃気楼の桃』『桃の霊』『ディストピアピーチ』『未来ピーチ』などの案が出たが、中でも『ホログラムピーチ』が好感触だった。

迷走と決着

しかし決定打は出ないまま、議論は当初の「再現された桃味」を表現する方向性へ進んでいく。『コラージュピーチ』『点描の桃』『寄せ木細工の桃』『IKEAの桃』『水面の桃』『ステンドグラスの桃』『テレビの桃』など大いに迷走を経たのち、結局「ホログラム」に回帰することになる。

そこから『(酸味表現)桃のホログラム』に表現が収束し、「青い」「まだ青い」「熟れていない」「未熟な」などの表現の微調整の末、『食べ頃でない桃のホログラム』で遂に決着した。

 

命名食べ頃でない桃のホログラム

 

 

リザーブ ウォーターメロン

日時:2023年8月21日

場所:オンライン

メンバー:二ツ島、藤田、安田、ゆお

イカじゃない

各々の最初の感想は概ね「砂糖」「いちごジュース」というようなものだった。そこに「瓜っぽい」「青臭い」という(謎)意見のアシストを受け「フルーツメインの野菜ジュースに入っているいちご味」、『砂糖生活』が考案される。

いちごシロップ

「清涼感がある」「エナジー感がない」のような指摘はありながらも、やはりどう喩えてもいちごシロップでしかないということでまず「いちごシロップ」が確定する。アクセサリーとして『いちごシロップのなり損ない』『いちごシロップのモンスター割り』『濃いいちごシロップ割り』などが提案される中、彗星の如く『feat. いちごシロップ』が飛び出し、若干の議論の後これに決定する。

 

命名feat. いちごシロップ

 

また、これまでもそれとなく意識はされていたが、この回で「ネーミングにバリエーションを出そう」という考えが明確化する。

 


 

さて、ここまでの命名を振り返ると、

 

モンスター マンゴーロコ

改め サイボーグマンゴー

 

モンスター ゼロシュガー

改め モンスターとデカビタの抜け殻

 

モンスター ウルトラピーチーキーン

改め 食べ頃でない桃のホログラム

 

モンスター ウォーターメロン

改め (モンスター)feat.いちごシロップ

 

とこんな感じになります。ぜひ以上を参考に、皆さんもUnleash the beastしてみてください。

7~10本目の記事も近日中に公開されるでしょう。