こんにちは。榊原です。
私は生まれ落ちた時から中二病を発症していてもう手遅れなので、例に漏れず宗教が好きです。特に新興宗教とか。
最近は久々にオ◯ム真理教に思いをはせていたのですが、その流れで「輪るピングドラム」を見ました(3周目)。なんでそうなるのかは「輪るピングドラム」を参照してください。
ところで「輪るピングドラム」では荻野目苹果がいいキャラクターをしてると思います。
そして昨日、レンベークで南信州ビールのアップルホップ「ふじ」を購入しました。
さらに、今手元には友人が残していったリンゴ(りんご、林檎、苹果、Ringo、Malus domestica)があります。
私の周りを巡るリンゴの輪。つまり私はここでリンゴを調理する運命だったわけです。
生存、戦略ーーーー!!!!
ということで、本日はこのピングドラム(メタファー)を焼きピングドラムにし、生存戦略(飢えを満たす)していきます。
メタファーを調理する経験は初めてなので緊張します。
1. 切る
まず切ります。運命の果実は分け合うことによりその真価を発揮するので、この工程が最も重要です。
切りました。これが本当の「ふぞろいの林檎たち」です。
「(綺麗に切れなくて)ごめん」「ディスティニー」と呟きながら切りました。
2. 焼く
友人が残していったバターがあるので、こいつで焼きます。そもそもこのリンゴとバターは、友人が自分で焼きリンゴを作るために置いて行ったのでした。しかしまだここにあるということは、作らず帰りやがったということです。なので代わりに私が運命をつかさどることにします。
今回はこのリンゴが運命の乗り換えの代償を払ってくれるようですね。
そして、今日の料理レシピではブランデーを入れろという指示がありましたが、そんな大層なものはないのでその辺の酒をぶち込みます。死ね!
勢いあまってその辺の葡萄酒をぶち込んでしまいました。ブドウ+リンゴがどんな味になるのか全く予想がつきません。
弱火で蒸らすといいと書いてあったので、蒸らしてみました。
アルコールが凄まじい速度で揮発し、蒸気で酔いました。あと、作っていて、焼いたリンゴの匂いが全然好きではないことを思い出しました。じゃあなんで作ってるんですかね?
焼きリンゴなのに焼き目がつかなかったので、追いオーブンもしました。人生うまくいかないこともありますが、こうやってリカバリすることでなんとかなることもあります。
そして華麗に私を食べて......
焼き目は、つきませんでした。その代わり葡萄酒の色がついています。
シナモンをかけてみたのですが、かけてから、シナモンが全然好きではないことを思い出しました。シナモロールが好きだからシナモンもいけるだろうと思って食べてダメだった小学3年生の頃から、俺は、何一つ、変わっていない。でもこの運命も全て乗り換えるから大丈夫です。
ということで、これにて完成ということにします。
こうして運命の果実は無事(?)調理されたのですが、運命の乗り換えをするためには誰かと一緒に食べなければなりません(というか運命の乗り換えの呪文を唱えたい)。では誰と?
ということで、その辺にいた人(トイドラ)を捕まえます。
運命の果実を一緒に食べよう
このようにして私は運命の果実を一緒に食べ、運命を乗り換えることができました。
食った感想ですが、シナモンがだいぶ古かったのでなんの香りもしませんでした。葡萄酒もだいぶ入れた割になんの風味も残りませんでした。
あと、リンゴは生が一番うまいと改めて思いました。あと酒にした場合も美味いですね。焼くのは違う。
じゃあなんで私はりんごを調理したんだろう。
りんごって、なんなんだろう......?
「だからさ、苹果は宇宙そのものなんだよ。手のひらにのる宇宙。この世界とあっちの世界をつなぐものだよ」
「あっちの世界?」
「カンパネルラや他の乗客が向かってる世界だよ」
「それと苹果に何の関係があるんだ?」
「つまり、苹果は愛による死を自ら選択した者へのご褒美でもあるんだよ」
「でも、死んだら全部おしまいじゃん」
「おしまいじゃないよ。むしろそこから始まるって賢治は言いたいんだ」
「全然わかんねえよ」
「愛の話だよ。なんでわかんないかなあ」