安田です。
媚びたいです。
こちらの企画吐き出し場所のおかげで、自分がやりたかったこと、思ってもいなかったことがあれよあれよと噴出してしまいました。
そして企画を出したからには企画を実行し、記事に納める行為を沢山しようと思います。今後もよろしくお願い致します。
No.165 創作品字様選手権
創作品字様とは
まず品字様について説明します。
品字様とは理義字とされており、「同じ漢字が複数個組み合わさった漢字」や「形態が奇妙な漢字や面白い形をした漢字」のことを指します。
その中で3つ組み合わせて構成される漢字は、品字様(ひんじよう)と呼ばれています。
(同じ形(2つないし3つ)の組み合わせで構成される漢字」と説明されることもあるが、これはWikipedia日本語版の誤解によって広まった可能性が高いと言われている)
そして今回はその品字様を創作し、最も優れている人の優勝となります。
しかしある程度のルールを設けないと、なんでもありになってしまいそうだったので
- 漢字を3つ三角形型に配置 (▲←この形になるように)
- 丸みや曲線をなるべく帯びないようにする(視覚的に漢字っぽくなくなってしまうため)
という2つのルールを設けました。
創作開始
参加者を紹介します。
安田:企画の発案者
榊原:企画に参加してくれた優しい人間
二ツ島:企画に参加してくれた優しい人間
藤田:企画に参加してくれた優しい人間
他にも参加してくださった方がいます。誠にありがとうございます。
(記録を残しておく重要性を今ここで学びました。今回は途中からの録音記録と自分の記憶半分で記事を制作しております故、発表の順番等に誤りが生じておりますがあらかじめご了承ください。)
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安田:それでは始めましょうか。各自創作できた人から発表しましょう。
一同:(意外と難しい…)
二ツ島:できました。「マスターキー」です。
一同:(??????????????)
二ツ島:すみません。少し飛ばしすぎたかもしれないです…次からは置きに行きます。
(マスターキーに関しては、右の部首が鍵で左の部首が鍵穴であるという説明を受けた際に妙に納得しました。一発目から「創作」品字様であることを痛感しました。)
榊原:できました。「ギャルズ」です。
安田:おお!確かにギャルズだ。
藤田:奇を衒いすぎない感じがいいですね。
(ギャルズに関しては、今や若者にとって「エモい」や「ヤバい」と同様に使用されている卍。特に使用過多と思われるギャルたちを3つ並べて複数形にしています。本当はこの前に卍の文字を左右反転させたものを出していましたが、非常によろしくない意味になってしまったため割愛させていただきました。)
藤田:これはどうでしょう。「リ」が3つで「エコ」
藤田:リデュース・リユース・リサイクル。
安田:3つ合わせて3R。
(エコに関しては、3Rとされている頭文字の「リ」を使用し、部首でもあるリットウと関連づけた創作品字様となっています。また品字様特有の▲の形の関係性がペットボトルマークとも付随している様にみえます。)
榊原:もうちょっとわかりやすく矢が3本で「もとなり」
安田:3つから連想したアプローチですね。「もとなり」がひらがななのもかわいい。
(もとなりに関しては、3という数から連想された品字様ですね。視覚的にも意味が非常に伝わりやすい品字様になっていると思います。)
榊原:数が3つという概念に縛られたくない。
藤田・安田:わかります。
二ツ島:はい。度が3つで「ドドド」です。
安田:好きだ!!強い!!
(ドドド。これは個人的に優勝の創作品字様です。効果音としても使えるし、何より力強いパワーをもらいましたね。)
二ツ島:これはどうでしょう、はい。「ビビンバ」
安田:うわっ!!
藤田:えっ!
榊原:いいな〜。なるほど。
藤田:同じ「具」という漢字なのに、それぞれが表している意味が違うんですよ。
丁度意味に縛られたくないなと言おうとしてたんですけど…
二ツ島:開拓終了ですか?この方向性。
安田:(!?)確かにそれぞれの「具」がまったく別の意味になっている。
(ビビンバに関しては、衝撃を受けました。数が3つという概念に縛られず一つの品字様として意味も成立しているし、目を瞑ればそれぞれの「具」も文字がもやし、にんじん、ほうれん草など様々な具材にみえてきました。嘘です。)
安田:できました。わかりにくいかも。「三つ穴コンセント」です。
一同:…(失笑)
安田:(あれ〜…)
(三つ穴コンセントに関しては、過去の自分は凹は2つだけど3つ揃ってるから三つ穴コンセントって言ってます。過去の自分は他人なので今理解しようとしても難しいです。)
安田:既存の漢字を3つ組み合わせる方が創りやすいな。
榊原:そもそも字に意味があるから使いやすいのはありますね。
三つ穴コンセントは説明しない意味が通じにくいのに対して、言葉を発言した時点で意味が伝わらなければ創作は厳しいかもしれない。
安田:確かに。
藤田:そんなに面白くないんですけど…「トリニティ」です。
安田:面白い!
榊原:普通に好きです(笑)
藤田:そうですか?そうだねっていう…感じのやつです。
(トリニティに関しては、まさに三位一体。エコと同じ様に形としても美しいです。)
藤田:またいいですか?「スラム」です。
一同:(爆笑)
藤田:「家」の屋根(うかんむり)がないんで…!
安田:これはまたパターンが新しいですね。部首を引き算して意味を見出している。
藤田:一応二捻りということに事実上はなっていますけど、これ(豕)自体に意味がありそうでちょっと不安です。
調べたら豚類の総称でした。
藤田:養豚場になっちゃう…
(スラムに関しては、また新たな創作品字様の開拓をしてくれました。元ある漢字から引いて意味を見出す。また家自体の意味からもうかんむりがない=家なき子と成立する度肝を抜かれた品字様です。)
二ツ島:はい。「技と体を捨てている」
一同:(爆笑)
藤田:フリップネタじゃないですか(笑)
安田:大喜利として面白いからありかも。
でも漢字を表す意味にしては文章すぎるから審議かもしれない。
二ツ島:確かに。なんだろう、一点特化かな。一点特化だけだと伝わりづらいから意味から言っちゃった。
(各々で審議)
(技と体を捨てているに関しては、大喜利として個人的に面白い品字様です。しかし先ほどと同様にこの心が三つの品字様は既出でした。既存の感じの意味は“疑い惑う”と意味のようです。)
〜創作が煮詰まり試行錯誤〜
藤田:漢字が思いつかないというか、工夫が思いつかない…
安田・榊原:そうですね…
二ツ島:意味から考えるってアプローチもありかも。
藤田:漢字から考えてみよう。
安田:三つのものから考えよう…
榊原:書いてから考えるか…
安田:はい。網が3つで「三つ網み」
藤田:あ〜。気持ちいいですね、なんか。
二ツ島:網が三つでってなんか「なぞなぞ」っぽいですね。
安田・藤田:確かに。
二ツ島:この「網」と「三つ網み」は関係ないからなぞなぞ的な感性ですよね。
(三つ網みに関しては、三つのものから連蔵して考えたものです。確かに三つのものから考える場合はなぞなぞ的要素が多く含まれています。)
榊原:「つ」が三つで「つなみ」にしようかな。
安田:ひらがなの方なんですね!
二ツ島:これだったら「ツナ」を三つにしたい気持ちが出てきました。
榊原:じゃあ、「鮪」を三つにしようかな。
一同:おお!
二ツ島:なぞなぞの系統アプローチだったらいいですね。
(つなみに関しては、三つ網み同様、三つのものから連蔵して考えたものです。三つ網みより難解ななぞなぞですね。)
二ツ島:うわ〜、どうだろう。はい。「3の3乗」
安田:!?これは品字様の品字様ってことですもんね。
二ツ島:飛ばしすぎたか…速が高すぎたかも。これを一回出して3×3って言ってもよかったんですけど。
藤田:でもこれだと乗がでてこないですね…累乗の概念がでてきたのが面白かったから。
二ツ島:そうなんですよ!累乗の概念を出したくて3の3乗を出したんです。
安田:新しい品字様の形としてはありです。
(3の3乗に関しては、今見たら品字様として累乗の概念という捻った意味があり面白いです。数字はなんでもよかったのにあえて三を出したことにより視覚的にもアプローチができていると思います。あとポリンキーみたいで美味しそうです。)
榊原:これが大丈夫だったらこれはどうでしょうか?
榊原:フラクタルっぽくないですか?
安田:確かに(笑)デザイン性に優れている品字様だと思います。
(フラクタルに関しては、3の3乗と同じ様に品字様の品字様です。なんか四角が連なっていてかわいいですね。)
〜創作が煮詰まり試行錯誤〜
藤田:さっきと逆で工夫は思いついたんですけど、工夫に合致する漢字がみつからないですね…
榊原:己の無知さが…
安田:自分も全く思いつかない…
二ツ島:「ドドド」が一番最初だったらよかったかな。
安田:「ドドド」良すぎてTシャツにしたい。キーホルダーにもしたいです。
藤田:漢字のビジュアルも評価するべきな気がしますね。
安田:「3の3乗」と「フラクタル」に関してはビジュアル面で完璧だと思います。
安田:どうでしょう…六角形が3つで「ハニカム構造」
安田:くっついても3つだから一応品字様として…
二ツ島:これは図形的なアプローチですね。
榊原:いいですね。今図形的なアプローチをしようとしてて、エッシャーの騙し絵みたいにしたいんですよ。でもデザイン的に考えるとすごく難しい。
(ハニカム構造関しては、今見返すと品字様としてかなり怪しいですが主催者権限を使用し、品字様とみなします。またこの前に六角形を横向きに3つ並べたものを出してしまい恥ずかしかったです。)
藤田:結構自信作かもしれません…!グレーかもしれないですけど「奴は四天王の中でも最弱」
藤田:天王が一体やられたっていうことを表しています。
二ツ島:(爆笑)
安田:あー!!
二ツ島:天王が「全」すぎて(笑)
藤田:3を4-1と解釈して何かできないかなって考えてたんですよ。
(奴は四天王の中でも最弱に関しては、数字を足したり引いたりすることによって3になる、それによって意味を成すものでした。また最後に新しい観点が増えました。)
創作終了
安田:時間になりましたので終了とさせていただきます。お疲れ様でした。
二ツ島:選手権なので優勝を決めますか?
安田:決めましょう。各々がいいなと思った品字様を指差して、表が多かったものの優勝で。
藤田:難しい…様々な観点があるから…
〜考え中〜
安田:…それじゃあ決めましょうか。いっせーのーで!
安田→「ドドド」度が3つ
榊原→「スラム」豕が3つ
二ツ島→「奴は四天王の中でも最弱」創作文字が3つ
藤田→「ビビンバ」具が3つ
二ツ島:うわぁ〜…「スラム」あったか…!じゃあ「スラム」だな。
安田:では優勝は2票獲得した「スラム」の品字様を創作した藤田さんです!
藤田:ヌルッと優勝ありがとうございます!
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以上で終了しました。楽しかったです。
またこの後も他の方々に創作品字様をしていただきました。
(三輪関しては、奴は四天王の中でも最弱と同じ様な成り立ちだが元々既存の単語である五輪から強制的に二輪を抜いた状態でありその強さと発想に驚きました。)
(パエリア関しては、形状としてビビンバと形状は似ているものの、意味を変えたらもうその品字様になってしまう。それが創作品字様の楽しさでもあり恐ろしさ。)
(オーストラリアの山火事に関しては、とにかく森が燃え上がっている情景を忠実に再現した品字様です。3の3乗やフラクタルのような品字様の品字様なのですが、「とにかく大量の〇〇」としても使えることがわかりました。)
(ASEAN諸国の首都に関しては、オーストラリアの山火事のような大量性を示している品字様です。水曜どうでしょうの原付ベトナム縦断1800km編を思い出しました。)
この企画はまだまだ視野が広げられそうです。しかし自分は企画を191個ほど提案している状態なので、ひとつひとつの企画に時間をかけていられないのが現実です。
このような場のおかげで自分の創作意欲が右肩上がりになっています。このまま150年ほど創作をし続け、毎日健康に過ごしていけるよう努めたいです。
(実際にドドドTシャツ等を制作しました。合成ですが)
おまけ 〜笏バトル〜
実はこの企画の前に「笏バトル」も行っていました。(参加者:安田・榊原・二ツ島)
笏バトルとは名大敷地内で最も笏のような何かを探せた人が優勝となる競技です。
しかし、意外と笏のようなものが落ちておらず…最終的には自分が名大敷地内のファミマで笏に似ている棒付きのアイスを購入し、そのアイスの棒で二人の喉元を掻き切ることにより安田の個人優勝となりました。
その後二人の墓石を立て、アイスの棒を塔婆として消費することにより場を納めることができました。