アヤトです。
僕は服屋が好きです。
でも、別に服が好きとかショッピングが好きとかいうわけではないんですね。
その辺はアパレルショップと言わず服屋と言ってる辺りで伝わるかと思います。
僕の目的は、
マネキンです。
まずは彼をご覧ください。
お分かりでしょうか。
この彼の物憂げな表情、何か遠くを眺めるような眼差し。
しかも陰影による顔なので、角度によって表情が変わるのです!
楽しくて左下に指が写り込んでしまいました。
さて、この辺りでついていけないと思ったら、回れ右して戻りましょう。
いいんですね?
聞くんですね?
では、行きましょう。
これを見てください。
一見すると家族仲良くハイキングしているように見えます。
顔がない分、どんな表情をしているのか想像が膨らみますね。
しかし、服装を良く見て見ましょう。
お父さんは必要最小限の荷物でいるのに対し、お母さんはでかいリュックにストック2つもしています。
このお母さんは、形から入るタイプなんでしょう。
ドラマが見えてきました。
きっと、子供が小学校高学年になったのをキッカケに、家族で思い出作りに何かしようという話になったのでしょう。
そこでお父さんが学生時代に登山をしていたことを話し、家族三人で近所の山を登ることになったのです。
はじめての山に、お母さんは準備をしっかりしようとネットの情報に言われるままに色々と買い揃えてしまいます。
そんな大変な山じゃないとお父さんが止めますが、せっかく買ったので身につけて登山に向かうことになりました。
「ストック絶対いらないよ〜」とか子供が言いますが、物語の中盤で木ノ実を取るのに役立って、「ほら、役に立ったでしょ?」とご機嫌そうにお母さんが言うのです。
ハリウッド映画ならクライマックスでは、クマに襲われて骨折したお父さんの腕の添え木になるでしょうし、インド映画なら踊る時のバトンになるでしょう。
さて、幸せそうな家庭の後にはこちらをご覧ください。
うわー、やってしまってますね。
虐待です。
若くして子供ができて、夫婦はまだ遊び足りなかったのでしょう。
この手の人達は1年ぐらいで装備を変えがちなので、子供がしているのは、お父さんの去年のやつです。
出かける前日に子供に被せて写真を撮って、インスタに
「ウチの子まじカワイイ😂😂😂」
とか載せるだけ載せます。
いざ出かける時になったら、おばあちゃんに預けて行くか、最悪お菓子と一緒にお家に置き去りです。
ちょっと問題になると
殴ってないから虐待じゃない。
お菓子を沢山食べられるかは幸せなはず。
とか言い出すことでしょう。
ボクもつれてって…
店員さん、どうか、彼を幸せな家族の中入れてあげてあげてください。