大学生の自由帳

ペンギンパニックとエノキ工場の香り

タバコ屋のおばちゃんの話(そして人生の幸せについて)

突然ですが、僕は喫煙者です。たぶんこのサークルの中では他にいないのではないでしょうか。今のご時世、周りに喫煙者は少なく、白い眼を向けられつつもせめてマナーの良い喫煙者であろうと思いながらたばこ税を国に巻き上げられています。

 

 

ところで、僕が吸っているタバコはウィンストンのフィルターというやつなのですが、これはなぜかコンビニに置いていないので、いつも駅の近くのタバコ屋に買いに行っています。

そこは元気なおばちゃんとその息子夫婦らしき人が経営している割と年季の入った店なのですが、先日いつものようにそこにタバコを買いに行ったときにおばちゃんにこんなことを言われました。

 

「お兄ちゃん大学生かい?何年生?」

―3年生です。

「ほいじゃあ来年就活やねえ。あはは!そしたら髪も切らんとねえ~」

そうですねえ。(僕は今肩くらいまで髪が伸びている)

「まあでもなんとか食ってければええて!あはは~」

そうですか。(食ってけたらいいなあ)

「でもねえ勉強ばっかしとって頭おかしくなってもあかんよ~あはは。親殺したりするやつとかおるでしょう、そういうのは頭がおかしくなっとんだわわっはは!」

―僕はそんなことしませんよ。(絶対にしないと思う)

「でもまあ、親はそこそこに幸せになってくれればええのよ!勉強ばっかしとって頭おかしくなってもあかんからねえあはは」

―そういうもんなんですか。(頭おかしくなりそうに見えるのかな僕は)

「そういうもんよぉ~お金なんかそんないらんからね、いっつもニコニコしとればええんやて!あはははは~」

―そうですね。(ニコニコ)

 

このあとおばちゃんの子供(5人くらいいるらしい)や息子がしてたバイトの話を聞きました。そして最後に

 

「普通に幸せならそれでいいんよ、それが一番難しいんやけどねえあっはっは~」

 

と言われ、アメスピの黒を3本もらいました。僕は割とお年寄りに話しかけられることが多いのですが(この間も知らないおじさんにアメリカの教育と体罰について教えてもらったばかりです)子供の話が途中に入るのとなんとなくいい話で終わるのはどの人にもだいたい共通しています。お年寄りが知らない若者に話しかけるときのマニュアル本とかにそうしろと書いてあるのでしょうか。

 

しかし、以前の僕ならそうは思わなかったかもしれないですが、今の僕はこのおばちゃんの話に素直に納得しています。僕は去年ぐらいまで刺激的なことに飢えていたのですが、今は全くそんなことなくなりました。刺激的なこと、物珍しいことなんてそうそう起こる事でもないし、期待するもんでもないのです。それよりは、身の回りで起こるちょっとしたことを大事にしようと今は思っています。人生をエキサイティングなことで満たそうとしたって、欲求不満がひどくなるだけでした。それに自分の刺激的な人生のための自分勝手が、もしかしたら他人に迷惑をかけていないか、人間としておかしなことになっていないか、そういう可能性に気づいてしまったのです。

 

お金はそんなになくてもいいからいっつもニコニコしてる普通の生活、人としてまっとうに、普通に幸せに生きること、それが一番大事なことなのではないでしょうか。おばちゃんからもらったアメスピを吸いながらそんなことを考えました。

 

 

 

ちなみに先日ジッポーライターを買ったんですが、一度でいいからこれをガソリンに投げ入れて大爆発させてみたくないですか?

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