突然ですが、名古屋大学って見どころありませんよね。
東大なら赤門、京大ならタテカンや吉田寮など、古くからある国立大学には歴史や格式を感じさせる名物的存在があるのが普通です。
その一方で名古屋大学はどうでしょうか。
うちに名物ってあります?
こう聞くと、学生の多くが
「トヨタ講堂は?」
「トヨタ講堂があるでしょ」
「トヨタ講堂」
「TOY〇TA」
などと答えてくれると思います。
そう、皆さんご存じトヨダ講堂は、名大当局も推している名大のシンボル的存在です。
が、豊田講堂は見た目が特徴的なわけでもなく*1、行事でしか使わないので学生にとって身近とは言えず、そもそも某有名企業のオゴりで建ってます。
いやー気前がいい企業ですよね。
僕も人の金で焼肉食いたい。
というわけで、名古屋大学にはこれという名所がありません。
ノーベル賞出したので最近イキってますが、せいぜい青色LED付きボールペンを発売したり、大時計の針を青色LEDにしたりする程度の発想力です(おかげで時計がめっちゃ見にくい)。
名大は旧帝大の中で言えば最も新しい大学ですが、とはいえ旧帝大なりの深い歴史があるはず。
そんな歴史を感じられる場所はないのか?
学生会館
名古屋大学は建物が全体的に新しく、それが「旧帝大なりの深い歴史」を感じにくい要因になっています。
が、そんな名古屋大学にもあからさまに往時の時代背景を感じさせる場所があります。
心当たりがありますよね。
そう、学生会館です。
学生会館の駐輪場に行くと、イヤでも目に入ると思います。
「中核派」「大闘争」「社会科学」など、なかなか迫力のある単語が見て取れますね。
しかし、駐輪場こそこんな様子ですが、いざ学生会館の中に入ってしまうと内装はごく普通になってしまいます。
ある場所を除いては。
扉をくぐってタイムスリップ
学生会館は2階建ての古い建物です。
音楽系サークルが多く活動しており、新歓も頻繁に行われているので、行ったことがある人も多いでしょう。
そんな学生会館の2階には、突き当りにこんな扉があります。
ここから先には練習室がないため、普通の学生には入る機会がありません。
が、別に立ち入り禁止でもないので遠慮なく入っていきましょう。
いやめっちゃ歴史感じるな??????
扉の向こうは部室棟
というわけで、名大はかつてクッソ左翼運動が盛んな大学だったようです。
まあ今もそうですけどね。
で、この混沌とした場所はただの博物館ではなく、ちゃんと今も部室棟として使われているようです。
ちなみに、一人で廊下をめっちゃウロウロしていたら混声合唱団の方に
「迷ったんですか?」
と聞かれました。
ご心配かけて申し訳ない。
まとめ
名大の名所ここでしょ。
どう考えてもここです。
ここまで学生運動の痕跡がほったらかしになってる場所って、日本にもそんなにない気がします。
ぜひ皆さん一度は見ておきましょう。
なお、入って右に曲がると今度は屋外に通じる扉があります。
余談ですが、階段を降りてしばらく行くと、個人的学館名物「いつからそこにあるのか分からないボンベイサファイアの空瓶」を見ることができます。
皆さん、酔っぱらっても安易に瓶を投げないようにしましょうね。