みなさん、お酒は好きですか?
近年は若者の酒離れが囁かれ、一方ではストロング系缶チューハイが劇的なヒットを記録して依存症が問題になるなど、お酒との程よい距離感がやや揺らいでいるように感じられます。
僕は酒が好きですが、安酒をがぶがぶ飲むくらいなら美味い酒をじっくり味わう方が好きです。
何せ美味い酒は本当に美味い。
とりわけ僕は日本酒が好きなのですが、値段も手頃で美味しい上に名古屋近辺で買いやすい日本酒として、澤田酒造の「白老」をオススメしておきたいですね。
幻の酒「空」
ところで、「幻の酒」とまことしやかに呼ばれる日本酒が、ここ愛知県にあるのを知っていますか?
名前を「空(くう)」と言うのですが、実はこのお酒、愛知県設楽郡の関屋醸造㈱が作っています。
幻の酒と呼ばれる所以は、とにかく入手困難だからです。
普通に酒屋に行ってもまず出会えません。
関屋醸造に直接行けば予約はできるものの、1人1本までの制限付きで1〜2年待ちです。
居酒屋などでも、飲むには店を選ぶ必要がある上にびっくりするほど高いのが現状。
定価は1瓶(720ml)で3618円ですが、ネットで買おうと思うと2〜3倍のプレミア価格が付いています。
流石は幻の酒、手に入れるのは諦めた方が良さそうです……。
いや、本当にそうなのか?
「名大不老」=「空」説
実はこの関屋醸造、名古屋大学とコラボして日本酒を作っています。
名前は「名大不老」。
名古屋大学生協の北部購買で、いつでも普通に売っていますね。
ところがこの酒瓶のラベル、よく見てみると、文字以外の模様が「空」と全く同じです。
また、以前に関屋醸造直営の日本酒バーに行く機会があり、その時に社長さんに直接話を聞いたのですが、
「『名大不老』は確か『空』に寄せて作ってます」
とのこと。
事実、名大生協のホームページでも
"(名大不老は)同社の「空(くう)」と同レベルのお酒として完成させました。"
と紹介されています。
以上を踏まえると、1つの仮説が浮かんできます。
もしかしてもしかすると、「名大不老」の中身って「空」と全く同じなんじゃね?
確かに名大生協のホームページには、 "名大の濵口総長以下、複数の副総長先生がわざわざ足を運び、オーダーメイドの大吟醸酒を名古屋大学として選定" したとあり、あくまでオリジナルの日本酒だと書かれています。
しかしながら、オーダーメイドの過程で
「『空』に似せてください」
というオーダーがあったのはまず確実ですし、いくら似せるって言ってもラベルや外箱まで似せるか普通……?
「空」が飲みたきゃ名大へ行け
というわけで、あの幻の酒と呼ばれる「空」が、なんと名大生協でいつでも買える可能性があります。
「名大不老」は1瓶(720ml)で4114円なので、定価で見ると「空」より高いですが、当然予約待ちもなければプレミア価格もありません。
てか名大オリジナル日本酒の存在すら知らない学生多過ぎでしょ。
すごい日本酒なんだぞこれ。
さて、実際のところ「空」と「名大不老」の中身が同じなのかどうかは分かりませんが、少なくともかなり味が近いことは確実かと思われます。
身内に利き酒師がいる方がいたら、ぜひ「名大不老」を買って飲ませてみてください。
500円くらいはカンパしますので。