ご無沙汰してます、トイドラです。
突然ですが、世の中にはQOLという概念があります。
Quality Of Life(生活の質)の頭文字をとった略語でして、文字通り
「生活の中でどの程度幸福感や充実感を感じられているか」
という指標を表しています。
このQOLを上げるための方策はいっぱいありますね。
社会福祉を向上させる、好景気と高賃金を保つ、多くの社会的コミュニティに属す、愛すべき家族や友人を持つ、趣味を持つ、健康的な性生活を営む、等々……。
しかし僕の場合はもっぱら酒です。
なんせ、1000円以内でいいものが簡単に買える手軽なしあわせおくすりですからね。
どうせ芸術家*1に俗な幸せはつかめませんので、慎ましくぽしゃけでQOLを上げているというわけです。
みんなも大人しくエチルアルコールでダウナーキメようや。
というのは半分ウソでして、こういう風潮があるから若者の酒離れだ何だということになるんですよねえ。
だいたいストゼロとかなんて不味すぎて飲めたもんじゃありませんし、安酒ってのは大方ただ酔うために開発された合法ドラッグなので味は二の次です。
たしかに酒にはしかるべき薬効があり、単なるしあわせおくすりとして服用している人が多数を占めるのは事実。
が、僕にとって酒はそれ以上に味が良いから好きなのであって、薬効はおまけみたいなもんです。
発酵・熟成・その他諸々の化学変化によって引き起こされたうまさは、まさに発酵食品にしかありえない奥深さがあります。
本当に旨い酒を飲んでみてくださいよ。
マジでブッ飛ぶと思いますよ。
【もくじ】
- “良い”ビール
- 1日目:長浜浪漫ビール 長浜IPA
- 2日目:ベアードブルーイング カントリーガールかぼちゃエール
- 3日目:ベアードブルーイング がんこおやじのバーレィワイン
- 4日目:ベアードブルーイング わびさびジャパンペールエール
- 5日目:ベアードブルーイング 島国スタウト(とオマケ)
- 6日目:ベアードブルーイング ばかやろー!エール
- 7日目:ベアードブルーイング お寺の庭ゆずエール
- 8日目:ベアードブルーイング ダークスカイインペリアルスタウト
- 9日目:ベアードブルーイング ウエストコーストウィートワイン
- 10日目:長浜浪漫ビール 淡海ピルスナー
- 11日目:ベアードブルーイング 帝国IPA
- 12日目:ベアードブルーイング レッドローズアンバーエール
- 13日目:長浜浪漫ビール 長浜エール
- 14日目:長浜浪漫ビール 伊吹ヴァイツェン
- 15日目:アンカーブルーイング リバティーエール
- 経過報告
- 16日目:アンカーブルーイング スチームビール
- 17日目:アンカーブルーイング アンカーポーター
- 18日目:ヤッホーブルーイング インドの青鬼
- 19日目:ヤッホーブルーイング よなよなエール
- 20日目:ヤッホーブルーイング 水曜日のネコ
- 21日目:ヤッホーブルーイング 東京ブラック
- 22日目:日本ビール株式会社輸入 白濁(ハズレ)
- 23日目:ネストビール 常陸野ネストラガー
- 24日目:ネストビール 常陸野ホワイトエール
- 25日目:北海道麦酒醸造株式会社 Melon Ale(と終わらない悲しみ)
- 26日目:長浜浪漫ビール ヴァイツェン ボック
- 27~29日目:北海道麦酒醸造株式会社 Fruit blewingシリーズ(雑)
- 30日目:ベアードブルーイング ライジングサン ペールエール
- 31日目:ベアードブルーイング 駿河ベイ インペリアルIPA
- 最終報告
- 総括(とMVPの発表)
“良い”ビール
皆さんにとって酒と言えば何でしょうか。
日本人にとって最もなじみの深い酒は、現代だとビールではないでしょうかね?
コンビニなどでも気軽に買うことができ、エサヒィスゥパードゥラァァイとか家で冷えてて心ウキウキワクワクなやつとか一番のヤツとか、何種類かの有名なブランドがあります。
が、ここでも僕は異を唱えたいことがあって、実は日本で飲まれているビールなどビール界のほんの2%にも満たない狭さ。
ビールには製法によってそれはもう色んな種類があるのですが、日本で手軽に買えるものはなぜか大半がピルスナーと呼ばれる種類のものだけです。
「ビールは喉で飲むもんだから!」
とか言ってるおじさんを見ると心底ムッとするのですが、これはまさに日本人がピルスナーのことをビールだと思っていることをよく表しています。
- 透明な金色
- すっきりした切れの良い味と喉越し
- アルコール度数4~5%
- キンキンに冷やして飲む
という一般的に思われているであろう“ビールの”特徴は、実際にはピルスナーの特徴です。
つまり、そうじゃないビールもたくさんあります。
ビール嫌いの人の声で、よく
「あんなんただ苦いだけの炭酸水じゃ~ん」
というのがありますが、これが非常にもったいない。
確かに日本のピルスナーは苦い炭酸水みたいな味がしますが、別のスタイルのビールは全く違った味がするからです。
クッソフルーティなのもあればどっしり重いものもあり、ふんわり甘いものもあればキンキンに鋭く苦いものも。
日本のビールは、ことごとくビールの奥深さを捨て去った味に収束しちゃってるんですよ。
熱く語っちゃいましたが、そんな中で最近流行っている別ジャンルのビールがあります。
いわゆるクラフトビールってやつです。
大手メーカーではなく中小の醸造所が作っており、安ビールがだいたい200円程度で買えるのに対してこいつらは300~500円ほどもしやがります。
結構高いので手が出しにくいですが、正直味は安ビールと比べ物にならず美味いのが多数。
今回は、国内のクラフトビールを中心に海外の様々な種類のビールを含む、1本300円以上の価格帯のビールを
“良い”ビール
と定義します。
そして、こんなお高い良質なビールを毎日1本ずつ飲んでいったら、1か月後に僕のQOLはどうなっちゃうのか*2検証します。
ついでに飲んだビールのレビューもします。
30日分のレビューと検証をするので、この記事は相当な長文記事になると思いますが、どうかご了承を。
1日目:長浜浪漫ビール 長浜IPA
僕は基本的に憂鬱な人間なので、
「人生楽シイ~ヒャッホウ!!」
みたいな高QOLライフではなく、
「あ~マジ世界滅亡しねえかな(鼻ホジ)」
という感じの日常を送っています。
まさに今回の検証にピッタリな人間ですね。
この日も何となく憂鬱で人肌恋しかったので、友人のアフロ(一緒にカメを捌いた奴)と一緒に家で軽く飲みました。
今日のビールは滋賀県の地ビール、長浜浪漫ビールシリーズの「長浜IPA」(300円:6%)。
IPAというのはインディアンペールエールの略で、 ピルスナーと違って
- 透明で濃いオレンジ色
- 強烈な苦みと爆発するホップの香り
- 濃厚だがさわやかな味
- 少し高めのアルコール度数(5~7.5%)
を特徴とするスタイルです。
麦芽とホップをたくさん使った濃い味が人気な一方、やたら青臭かったりむやみに苦かったりもするので、品と飲み手を選ぶというのが個人的な感想。
が、長浜IPAはメッチャ美味かったです。
ワシ「ハァ~~~~人権なんだが????」
アフロ「300円で人権を買える時代」
憂鬱は緩やかに吹っ飛び、多幸感に包まれました。
まあ友人がいたからかもしれませんが。
2日目:ベアードブルーイング カントリーガールかぼちゃエール
この日、大量のビールを買い込みました。
近所のお気に入りの酒屋で、静岡県のベアード・ブルーイングのビールを見つけたのです。
ここのビールは1本500円以上する高級ビールながら、味はそれに見合うほど絶品。
あとラベルがチョーかっこいいです。
エールというのはビールの醸造方法を表しており、日本語にすると上面発酵。
麦汁の表面(上面)で発行が進むビールをこのように呼び、対義語はラガー(下面発酵)です。
エール・ラガーという言葉自体はビールのスタイルを表すものではなく、例えば上で挙げたIPAはエールの一種ですし、ピルスナーはラガーの一種だったりします。
つまり、エール・ラガーから製造法によってさらに細かくスタイルが分かれていくんですね。
とはいえ、すべてのビールにスタイルの名前が明記されているわけではなく、このビールもエールということ以外分かりません。
今日のビールはカントリーガールかぼちゃエール(500円:6.5%)。
しかしこのビールバチクソに美味い。
美味すぎてレビューが長文になってしまいました。
素晴らしい多幸感に包まれ、飲んでから30分はメチャ幸せでした。
3日目:ベアードブルーイング がんこおやじのバーレィワイン
ビール生活3日目にして、少々変化を実感します。
夜が楽しみになってきたのです。
美味いビールが飲めると思うと、今までよりも一日を消費することが憂鬱じゃなくなりました。
そんな今日のビールは、昨日と同じくベアードブルーイングのがんこおやじのバーレィワイン(500円:11%)。
バーレーワインというスタイルは、イギリス発祥のエールの一種で、
- かなり長期間の熟成
- 濃厚な味と複雑な香り
- クソ高いアルコール度数(ワインと同じ10%前後)
を特徴とするスタイルです。
このビールも絶品。
ただ味が超フルボディなので途中からはキツくなり、日間賀産タコの干物をつまみに飲み切りました*3。
しかしこのビール、驚異のアルコール度数11%です。
1本飲んだだけなのにいい感じにほろ酔いし、上機嫌になってしまいました。
酔った勢いで劇団ボヘミアンの「飴色の鼻すじ」を見返し、何とも言えない気分になって飲む前より憂鬱になりました。
バッドに入ったってヤツでしょうか???
4日目:ベアードブルーイング わびさびジャパンペールエール
今日のビールはコチラ、ベアードブルーイングのわびさびジャパンペールエール(500円:6%)。
スタイルはペールエールということになるんでしょうが、わざわざJPA(ジャパンペールエール)と表記してある通り日本を意識したビールのようです。
ちなみにペールエールは、
- 濃いオレンジ色(IPAよりは少し薄め)
- 強いホップの香り
- 濃厚な味
を特徴としたスタイルですが、果たしてJPAとはどんな仕上がりなのか。
流石わびさびジャパンと銘打つだけあって、ペールエールらしさは残しつつも派手な演出は抑えたシブい美味さのビールでした。
個人的には派手なのが好きですが、それでも物足りなさは感じない滋味に驚きます。
シンプルにしあわせ。
5日目:ベアードブルーイング 島国スタウト(とオマケ)
この日は友人のアフロと釣りに行きましたが、時期悪く丸坊主。
てか今年に入ってからもう5回くらい釣りに行ってますがまだ1匹しか釣れてません。
こんな日こそ、いいビールにこの悲しみを帳消ししてもらいましょう。
今日のビール、おなじみベアードブルーイングの島国スタウト(500円:5%)。
スタウトとはエールの一種で、
- 焦がした麦を使う黒ビール
- チョコやコーヒーのような濃い苦みと香り
- どっしりした重い味とコク
が特徴のスタイルです。
さっそく飲んでみましょう。
このビールクッソうめえ……。
個人的に黒ビールが好きなのもあるかもですが、むしろ黒ビールにしては飲みやすいあっさりした口当たり。
なぜかプリンのような甘い香りがするのが印象的です。
一気に幸せ指数が爆上がりしましたが、まだ僕の心の傷は癒えないので、一緒に買ったコロナビール(200円:4.5%)も飲んじゃいましょう。
某ウイルスのおかげかは知りませんが、安くなってたので買っちゃいました。
別にコロナも決してまずいビールではないんですが、なにぶん“いい”ビールと比較すると格が違いますね。
ちなみにコロナはピルスナーのスタイルですが、個人的にはピルスナーでももっと美味いのはあると思います。
なお、後日酒飲みの方々に
「コロナにはライムを入れると美味いよ」
とアドバイスをもらいました。
次は試してみたいですね。
ちなみに、この後諦めきれずに夜釣りへ行ってでかいカニを釣りました。
6日目:ベアードブルーイング ばかやろー!エール
今日のビールはベアードブルーイングのばかやろー!エール(500円:9%)。
印象的な名前の一本ですが、果たして味はどんなもんなのか。
原料にローストした麦を含んでいるらしく、濃い色が目につきましたが、実際味も濃厚め。
ところが全体にはさわやかな印象を受け、すっと飲めました。
いやー幸せ。
このころになると、一日の中でいつビールを飲むかを朝から考えるようになりました。
7日目:ベアードブルーイング お寺の庭ゆずエール
この日、なんと僕は友人とケンカしてしまいました。
ちゃんと謝ったものの、もちろん気分はかなり鬱。
鬱のまま飲んでも味に集中できないので、心をある程度落ちつけてから深夜に飲むことにしました。
果たして、ビールはこの憂鬱さに勝てるのか?
そんな今日のビールはベアードブルーイングのお寺の庭ゆずエール(500円:6%)。
すげーゆずの香り。
憂鬱な気分は無事ゆずのさわやかな香りにマスキングされ、多少改善しました。
なお、この直後に友人とは仲直りできました。
めでたしめでたし。
8日目:ベアードブルーイング ダークスカイインペリアルスタウト
今日は旧友と食事をし、いい気分で帰宅。
そのままの勢いでこの酒を飲みましょう。
ベアードブルーイングのダークスカイインペリアルスタウト(500円:10%)です。
インペリアルスタウトとは、スタウトの中でも特にロシア式の高アルコール度数のものを言うようです。
闇のように黒い色をしたビール、お味はいかがか。
先日の島国スタウトの飲みやすさに対し、今日のインペリアルスタウトは非常に重い味でいかにもスタウトって感じです。
大満足の重厚さと高いアルコール度数に、もともと高かった幸せ度が飽和してホワホワ状態になってきました。
もともとの幸せ度に関係なく、ビールは人の幸せ度をとにかく吊り上げるようです。
危険な薬物ですね。
9日目:ベアードブルーイング ウエストコーストウィートワイン
さて、本日はベアードブルーイングのウエストコーストウィートワイン(500円:10%)を飲みましょう。
ウィートワインとは、バーレーワインの発想を基にアメリカで生み出されたスタイルで、
- 原料が大麦(barley)ではなく小麦(wheat)
- バーレーワインよりまろやか
- ホップは控えめなので苦くない
という特徴があるそうです。
個人的には「がんこおやじのバーレィワイン」の方が美味かったですが、これもまた美味しいビールでした。
10日目:長浜浪漫ビール 淡海ピルスナー
この日は気づくと家にアフロと友人のメンヘラ(男)がおり、電気ブランの瓶が半分ほど空いていました。
それはそうとして、電気ブランを浴びる前にしっかりいいビールを賞味しておいたので、レビューを書いておくことにしましょう。
今日のビールは、1日目にも飲んだ長浜浪漫ビールシリーズの淡海ピルスナー(400円:5%)。
今までエールばかり飲んできましたが、ここでラガーの一種であるピルスナーを挟んでみました。
というのも、これまでの間僕はピルスナーに関して批判的なことしか書いていないので、ちゃんと美味いピルスナーは美味いということを示したかったからです。
ちゃんと美味いピルスナーでした。
このくらい香りがあってくれると、いいピルスナー飲んでるなあって感じしますね。
バッチリ幸せになり、電気ブランでさらに幸せになり、後日軽く二日酔いして不幸せになりました。
11日目:ベアードブルーイング 帝国IPA
今日はベアードブルーイングに戻ってきて、このビール。
帝国IPA(500円:6.5%)を飲んでみましょう。
結論から言うと超アタリでした。
IPAとは思えないほど美味い。
1日目の長浜IPAについて、
IPAの良い部分だけ出ててクソうまい
と書きましたが、こちらは良い部分が3倍増しになってる上に良くない部分はすっかりカットされているような印象を受けました。
なので、飲んだ時には慣れ親しんだIPAの味がせず戸惑います。
あまりに美味かったので親にもシェアしましたが、
「ビールの味がするね」
とクソ当たり前のことを言われたので大人しく枕を濡らして寝ました。
12日目:ベアードブルーイング レッドローズアンバーエール
この日は両親の結婚記念日だったらしいのですが、妹は両親への手紙を用意していたのに対して自分はそもそも当日まで気づかないという有様。
正直自分の命日以外興味ねーよとは思いつつ、申し訳なかったのでこのビールを親とシェアしてうまいこと兄の立場を死守しました。
ベアードブルーイングのレッドローズアンバーエール(500円:6%)です。
全く甘くないビールでしたが、両親の仲はあまあまです。
どうでもいいですね。
13日目:長浜浪漫ビール 長浜エール
長らく続いたベアードブルーイングとの時間も終わりを告げました*4。
ということで、次は長浜浪漫ビールを飲み進めましょう。
今日のビールは長浜エール(400円:6%)。
ペールエールスタイルです。
そんなに特徴がない味だなーという印象でしたが、晩ご飯と一緒に飲んだらちょっと香りが立ってうまくなった気がしたので、食中酒向きかもしれません。
どっちみち幸せにはなりました。
14日目:長浜浪漫ビール 伊吹ヴァイツェン
今日で長浜浪漫ビールは最後です。
この素晴らしい色の伊吹ヴァイツェン(400円:5%)を飲んでいきましょう。
ヴァイツェンはドイツの伝統的なエールの一種で、
- 白ビールと言われる明るい色味
- 苦みはなくやわらかな味
- バナナのようなフルーティな香り
といった特徴を持ちます。
いざ飲んでみましょう。
個人的には、長浜浪漫ビールの中でもアタリだと思います。
すげー美味い。
もちろん幸せ度は爆上がりしました。
15日目:アンカーブルーイング リバティーエール
ここまで国内のビールを飲んできましたが、ここで個人的にお気に入りのアメリカビールがあるので飲んでいきたいと思います。
今日のビールは、アンカーブルーイング(Anchor Brewing)のリバティーエール(400円:6%)です。
アンカーブルーイングは、アメリカのクラフトビールの先駆けとなった醸造所だそうです。
さっそく飲んでみましょう。
グレープフルーツのニュアンスが強くあってとてもうまかったです。
これはリピート確実。
無論幸せになりました。
経過報告
現時点で、15日目までのしあわせ度とQOLのグラフを書いてみました。
0日目のところがそれまでの数値、1日目以降はいいビールを飲み始めてからの数値です。
個人的にはいずれも右肩上がりになると予想していたのですが、実際はこうなりました。
どうしてこうなったのかを分析してみます。
1.しあわせ度
端的に言うと、ビールを飲んだ幸せは持続しないことが分かりました。
つまり、飲んだ直後は素晴らしく幸せになりますが、すぐに効果が切れて元に戻ってしまいます。
日を重ねるごとに徐々に上がっていくようなこともありません。
2.QOL
いいビールを飲むようになってから、生活の質は爆上がりしました。
それは早寝早起きをするようになったとか、有意義な毎日を送れるようになったとかではなく、単にメンタルが
「まあ家に帰ればいいビールあるしな」
「そんな口きいていいのか?
私は自宅でベアードビールとよろしくやってる身だぞ???」
という感じになるというだけの話です。
……これでいいのか????
16日目:アンカーブルーイング スチームビール
さて、今日のビールもアンカーブルーイング。
アンカースチームビール(400円:4.9%)です。
スチームビール(別名カリフォルニアコモンビール)とは、アメリカ発祥の唯一のビールスタイルだそうで、
こういった特徴を持つスタイルです。
ちなみにこのスタイルはアンカーブルーイングが発明したそうです。
さっそく飲んでみましょう。
麦の味を真っすぐに感じ、いかにもアメリカのでっけー麦畑!!って感じの味わいです。
アンカーの売りになっているビールですが、個人的には他の2つの方が好きかも。
でもこれはきっと好みの問題でしょう。
美味しいビールで幸せになりました。
17日目:アンカーブルーイング アンカーポーター
そして今日でアンカービール最後です。
残りの1つはアンカーポーター(400円:5.5%)。
実はこれが本命でした。
前にこれを飲んで惚れたのです。
ポーターとはイギリス発祥のエールの一種で、
- スタウトの前身となった黒ビール
- 古くなったブラウンエールに新しいブラウンエールとペールエールを混ぜたもの
- スタウトよりもすっきりしており、意外とフルーティで飲みやすいものが多い
という感じのスタイルです。
やっぱうめえっす。
当然のごとく幸せになりました。
18日目:ヤッホーブルーイング インドの青鬼
今日からはヤッホーブルーイングのビールを攻めていきましょう。
ヤッホーブルーイングのビールは、知っているという人も割と多いのではないでしょうか?
というのも、昨今のクラフトビールブームに乗ってスーパーやコンビニにも割と置いてあるからです。
読者の皆様もお試ししやすいかも知れませんね。
というわけで、最初は鋭い苦みのインドの青鬼(300円:7%)。
もはやおなじみのIPAスタイルです。
やっぱうまいですね。
ところで、前に飲んだ時はクッソ苦いと感じたんですが、今回はそれほど苦さを感じませんでした。
ビールを飲み続けるうちに味覚が変わってきたんでしょうか。
別に他の料理の味は変わらないので、ビールの苦みにだけどうやら慣れてきたみたいです。
19日目:ヤッホーブルーイング よなよなエール
さて、今日もヤッホーブルーイングのよなよなエール(300円:5.5%)を飲みます。
スタイルはペールエール。
ところで、ヤッホーブルーイングはネーミングがイカしてますよね。
あとラベルもカッコイイ。
そして肝心のお味は。
確かに旨いビールでした。
幸せ。
20日目:ヤッホーブルーイング 水曜日のネコ
今日はヤッホーブルーイングの水曜日のネコ(300円:5%)を飲みましょう。
スタイルはベルジャンホワイトですが、このスタイルはベルギー発祥のエールの一種で、
といった特徴を持ちます。
今回は取り上げないですが、ヒューガルデンなんかも有名ですね。
余談ですが、コリアンダーとオレンジピールを含むため、日本の酒税法上ベルジャンホワイトは「ビール」ではなく「発泡酒」扱いになってしまいます。
正直馬鹿らしい法律だと思うので、見てくれのラベルに騙されて
「なんだ~発泡酒ってことは安物じゃ~ん」
などと恥ずかしいことを言わないようにしましょう。
グラスに注いでみると、まずは素晴らしい色が目につきます。
果たしてお味は?
これは個人的には結構感動するビールでした。
味わいは極めて飲みやすく、ビールというか上等な白ワインに近いですね。
とてもフルーティで苦みもないので、根っからのビール党の人にはむしろ物足りないかもしれませんが。
フルーティなビールが飲みたい人はコレです。
21日目:ヤッホーブルーイング 東京ブラック
ここんとこマジでコロナ禍コロナ禍で、どこにも外出できません。
クソつまんねえ……。
まあ、とはいえ僕はもともとインドア派のクソ陰キャオタクなので、陰キャらしく友だちとゲームをして夜を過ごしました。
そんな中、ヤッホーブルーイングの東京ブラック(300円:5%)をばっちり飲んできました。
スタイルはポーターです。
アンカーポーターには一歩及ばないものの、やっぱ美味いですね。
値段はアンカーよりも安いので、十分な味です。
ほろ酔い気分でゲームをし続け、気づいたら新聞配達のにーちゃんが外を走り回ってました。
22日目:日本ビール株式会社輸入 白濁(ハズレ)
そろそろビールがネタ切れしたので、この日からはその辺の店においてある知らないビールをテキトーに買って飲んでみることにしました。
が、結果的にこの判断が災いをもたらすことになるのだった……。
ともかくこの時はそんなこと知らなかったので、日本ビール株式会社輸入の白濁(400円:5%)を買ってきました。
なぜわざわざ「輸入」と書いたかというと、どうやらベルギーから輸入されたらしいのですが肝心の酒蔵がどこなのか書いてないからです。
僕はここまで、ビールの名前に必ず酒蔵の名前あるいはブランドの名前も付記してきました。
それは、昨今の商品名偏重主義への異議を唱えるためです。
この前ゲオに映画を借りに行ったとき、
「湯浅政明監督の作品って何があります?」
と店員に聞いたところ、
「監督名での検索はできないので、作品名をお願いします(ニコニコ)」
と言われてマジで発狂しそうになりました……。
そんなんだからおめーらは一瞬のバズりに翻弄されるんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
良い物は良い作者が作ってんだろーが!!!!!!!!!、、!!!!!!、!!!!!!!!!!!!!!!!!
ということを作曲家の端くれながらに思っている所存です。
みんなマジで作り手を見ような……。。。
音楽も歌手ばっかり注目されて作曲者完全に無視だし。。。。。。
このビール、スタイルはベルジャンホワイト?バイツェン?のようです。
しかし、残念なことに味は今まで飲んできたものの中では1段も2段も劣ると言わざるを得ません。
ネットを見ると意外と好評も多いようですが、どっからどう考えても「水曜日のネコ」や「伊吹バイツェン」の方が美味いですよ。
そしてこの味のくせして値段高え。。。
缶が逆さまに陳列してあって見た目に面白かったので買いましたが、見掛け倒しでした。
僕のおかげで皆さんは買わずに済むでしょう。
さて、思えばここまでのビール街道、ハズレなしで進んできました。
この日初めて僕にとってハズレと思えるビールをつかんでしまい、幸せになるどころか何とも言えない虚しさだけが残りました……。
知らないビールを買うのはやはりギャンブルですね。
知らないうちは有識者に聞くのが一番でしょう。
23日目:ネストビール 常陸野ネストラガー
さて、今日から2日はネストビールシリーズを飲んでいきます。
これも近所のスーパーでたまたま見かけて買ってきただけのビールで、少々ギャンブルです。
もう外れはイヤだ…………
というわけで、常陸野ネストラガー(400円:5.5%)です。
結論から言うと、味のバランスが取れてない感じがします。
ベアードビールのクソやべーバランス感を知ってしまっているので、少々飲みにくく感じてしまいますね。
味自体は別に悪くないのですが、400円に見合っているかと言われればそうでもない気がします。
ヤッホーブルーイングの300円ビールの方が良いでしょう。
ちょっと嫌な流れだな……
24日目:ネストビール 常陸野ホワイトエール
そしてネストビール2本目にして最終日、今日は常陸野ホワイトエール(400円:5.5%)。
どうやらベルジャンホワイトスタイルのようですが、お味は一体?
うーんやってしまいましたね。。。
これもちょっとハズレでした。
400円には全く見合わないバランスの悪さです。
あんまし幸せを感じることができない3日が続いております。
……ここで気づいたんですが、よく考えたらハズレ続きのビールは全部缶ビールでした。
まあヤッホーブルーイングも缶ビールだったんですが、美味いけどベアードやアンカーなどには1段及ばない気がしていたのも事実。
もしかしたら、缶ビールだから不味く感じているのでは?という可能性がここで浮上しました。
飲み慣れたおっちゃん達も、
「缶ビールは缶の味が移っててマズい」
とまことしやかに言っているし、もしかしたら瓶ビールの方が美味いのかもしれません。
ネストビールに関しては瓶ビールもあるらしいので、見かけたら飲み直して再度レビューしたいですね。
25日目:北海道麦酒醸造株式会社 Melon Ale(と終わらない悲しみ)
反省を生かし、今度は瓶ビールを買ってきました。
しかも少々趣向を変えて、今回はフルーツビールを4本そろえてみました。
フルーツビールというのは、
- 醸造の途中で果汁を混ぜて作る
- もちろん直截なフルーツ感がある
- 飲みやすくて甘いことが多い
という特徴を持ったビールです。
7日目に飲んだ「お寺の庭ゆずエール」も実はフルーツビールだったというわけですね。
なぜフルーツビールを買ってきたかというと、僕自身なんか邪道な気がしてあまり飲んだことがなかったからです。
この機会に飲んでみましょう。
北海道麦酒醸造株式会社のMelon Ale(400円:5.5%)、お味は?
あーなるほど……………
……………
…………………
僕はとんでもない過ちを犯してしまいました。
これはビールではありません。。。。
確かに、醸造所のある北海道で地物のいいメロンを厳選して使ってるのは分かります。
果汁も15%も含まれており、下手なご当地サイダーよりもメロン感があって美味いです。
美味いんですが……美味いんですが……
これ絶対ビールである必要ないですね……。
僕はビールに400円使ったつもりでいたのですが、その実アルコール入りの高級サイダーに投資してしまっていたようでした。
確かに、フルーツビールにこういう一面があるのは確かです。
つまり、ビール嫌いの人でも飲める甘くてジュースみたいなカクテルとしてのフルーツビールの需要が確かにある。
ですが、僕の意見はこうです。
フルーツビールってのはビールを果汁で甘く飲みやすくしたもんだという風潮があるが、僕はそれを認めてない。
— 冨田 悠暉(トイドラ) (@toidora) April 18, 2020
敢えて「ビールに」果汁を混ぜるということは、そうしなければ得られなかった何かしらの効果が得られないといけないだろ。
でないとただのエンタメではないか。
こういう味になるのであれば、普通にチューハイにでもすればいいと思います。
こういうフルーツビールをビール苦手(自称)な女の子に飲ませて、
「ねッ飲みやすいでしょ???」
「わー飲みやすーい!」
とかやるであろう光景を想像しただけで悲しくなりますね……。
確かに美味い、美味いんですが、こういうカクテルに「ビール」と名付けてしまうことで、少なくとも上の女の子は本来のビールの味を知ることができなくなってしまいます。
「こんなビールもあるんだ~」
というねじれた納得をしてしまうがゆえに、そうでなければ飲む機会があったかもしれない「水曜日のネコ」や「伊吹バイツェン」といった本物の”飲みやすいビール“を飲む機会を拒んでしまうでしょう。
僕が堅物なのかもしれませんが、そういうわけでこのビールもハズレとせざるを得ません。
ただし、繰り返しますが味は美味かったです。
事実、僕のマッマに飲ませたところ大変気に入ってくれましたので、そういうものだと分かった上で楽しむのはありかも知れません。
26日目:長浜浪漫ビール ヴァイツェン ボック
そんなフルーツビールがあと3本冷蔵庫に眠っています。
もう飲まなくてもどんな方向性の味がするのか想像がついているので、何とも言えず憂鬱な気分です。。。
仕方ないので、今日はこいつに助太刀してもらいましょう。
酒屋に行ったら置いてあった、長浜浪漫ビールのヴァイツェンボック(400円:8%)です。
この前までなかったのに新しく入荷していたので、買ってきました。
- ヴァイツェンをより濃厚な味に調整してある
- アルコールも高い
というスタイルです。
ハズレ続きでもう心が限界なので、こいつに何とかしてもらわねばなりません。
味は確かに伊吹ヴァイツェンをもしのぐフルーティーさで、最高でした。
涙が出ちゃう。
ただ、意味分からんくらい口の中で泡になる仕様がかなり邪魔でした。
これは誰が飲んでもこうなるんだろうか……。。。
というわけで、全体的に見ると伊吹ヴァイツェンの方が個人的には好きですね。
27~29日目:北海道麦酒醸造株式会社 Fruit blewingシリーズ(雑)
さて、ここから3日はフルーツビールを消化することになるわけです。
この記事の趣旨は「いいビール」を飲んで評価することなので、ここからの3日間は虚無に極めて近い期間になることが予想されます。
つーわけでダイジェストで。
どうぞ。
Lemon Lager(400円:5%)
Peach White Ale(400円:5%)
Niagara Ale(400円:5%)
というわけでした。
実は初日の「Melon Ale」が一番ビール感なかったので、残りの3本はもう少しビールっぽかったんですが、それでも到底ビールとは言えない仕上がりです。
果汁を立てるためにビールの味が気を遣って奥に隠れてる印象を受けます。
僕としては、フルーツとビールがちゃんとマリアージュして1+1=3的な効果を生んでくれないと、ビールだとは認めたくないですね。
いずれも果汁の味はかなり良かっただけに惜しい。
別に不味い訳ではないので、飲むと多少幸せにはなるのですが、どこか空虚な気持ちになりました。
つーかたかがぽしゃけごときで拗らせすぎでは???(突然の客観視)
30日目:ベアードブルーイング ライジングサン ペールエール
もうハズレは嫌だよママ!!!!!
なのでまたベアードを買ってきました。
破産するって? 知るかヴォケ(血涙)
今日のビールはベアードブルーイングライジングサンペールエール(500円:5.5%)。
ペールエールスタイルという点と日本を意識しているという点から、4日目に飲んだ「わびさびジャパンペールエール」を思い出します。
安心と信頼のベアードビールですが、果たしてお味は?
うむ、やっぱり安定感があります。
予想通り「わびさびジャパンペールエール」と方向性は似ていますが、味が必ずしも似ているわけではありません。
派手さに逃げず、滋味で勝負したビールですね。
しっかり幸福感ありました。
良かった。
31日目:ベアードブルーイング 駿河ベイ インペリアルIPA
ついに終わりが来てしまいました。
長く苦しい戦いだった…………。(?)
せっかく最後の日なので、今までで最高額のビールを仕入れてきました。
ベアードブルーイングの駿河ベイインペリアルIPA(550円:8.5%)です。
最近コロナ禍の影響で病み、アフロと朝までテトリスを積むことでしか生きる意味を感じられない僕ですが、そんな鬱屈した気持ちを晴らしてくれるんでしょうか。
安定のうまさ。
個人的には「帝国IPA」のうまさが超えられませんが、それでも美味いIPAには違いありません。
ベアードビール、最後まで安定のクオリティを見せてくれました。
ところで、僕はビールを飲む直前に精神統一するようにしているんですが、その瞬間は忘我の境地に至るので悩みも何もなくなります。
ビールを飲むことでヨーガの教えを体得してしまったんでしょうか。
最終報告
結局、一か月いいビールを飲み続けた結果のグラフはこうです。
なんか後ろに行くにしたがって残念な感じになってますが、これはビールのせいというかむしろ僕のせいですね。
分析しましょう。
1.しあわせ度
22日目にハズレを弾いた際、幸せ度が一時的に下がってしまったが、さすがに大人なのですぐ立ち直れる。
結局それ以降もハズレが目立ち、幸せ度爆上がりの程度は減ってしまったが、だからといって生活全体が落ち込むわけではない。
結局酒は人生の幸福のほんの一部に過ぎない。
2.QOL
お察しの通り、22日目以降のハズレラッシュを境に下がっている。
これは、今までは
「そんな口きいていいのか?
私は自宅でベアードビールと(以下略)」
的な態度だったメンタルが、
「今日のビールはハズレじゃないといいな……(震え声)」
という消極的なものに変わったからである。
最後の2日間で何とか持ち直そうとしているが、それでも僕がビールを信じ切ってやることができなかったため、持ち直しきることはできなかった。
信じる者は救われる。
総括(とMVPの発表)
というわけで、結論として
「酒は人生の幸福のほんの一部に過ぎない」
「信じる者は救われる」
ということが分かりましたね(???)
冗談はさておいて、いいビールを飲むことで(当初の予想とは違う形だったが)一応しあわせ度もQOLが上がるということが分かりました。
そして、より効率よくQOLを上げるには、
- 確実に美味いビールを飲む
- 色んなビールに対して幅広く興味を持つ
- ビールをちゃんと味わえていると確信できるようになる
以上の3本の柱が重要だと感じます。
そして、これらを実践するために特におすすめのビール、つまり本企画のMVPを最後に発表しときましょう。
No.1 ベアードブルーイング 帝国IPA
規格外に飲みやすいだけでなく、他にはない味わいでサイコーでした。
日本国民なら冷蔵庫に4本は常備しとくべきです。
ただし、高い上に売ってる店を見つけにくいのが難点。
No.2 アンカーブルーイング アンカーポーター
黒ビールに対するイメージが変わることでしょう。
深みとコクに加え、黒ビールには想像しにくいさわやかさ、フルーティさがはっきりと感じられる1本。
ただしこれも発見しにくい(僕は近所のリカーマウンテンで買った)。
No.3 ヤッホーブルーイング 水曜日のネコ
既存のビールのイメージを打ち壊すのにこんなに手軽なビールはないでしょう。
めちゃフルーティでおしゃれな味。
そして何より見つけやすいし安い。
つーかそういう意味ではヤッホーブルーイングのビールは全体的に見つけやすいし安いし種類が豊富なので、入門にはもってこいかもしれない。
…………以上、MVPでした。
ただ、明らかに今回のレビューには僕の主観が入っているので、やっぱりみんながそれぞれに飲んでみるのが一番ですね。
これを機にみんなでビール沼におぼれましょうや。
どうせコロナで気晴らしも減っているので、家で一人忘我の境地に達しながらビールを味わうってのも乙なもんじゃないですか。
あっ財布が軽い……
*1:トイドラは知り合いという知り合いにゼッテエ就活しねえと宣言しまくっているほど真面目に作曲家を目指してます。
*3:僕は酒をつまみなしで飲むことが多いです。
一般的にはビール含む酒類は食事と一緒に飲むもの(食中酒)という風潮が強いですが、それだと折角のビールの味が料理の味とケンカするので(各ビールごとに合うおつまみを用意できるほどの経済力もない)。
食中酒としてなら、逆に日本式のよくあるピルスナーの方が良いでしょうね。
日本のビールは、オールマイティな食中酒として進化した結果こうなったのかもしれません。
*4:なお、ベアードブルーイングのビールはメタクソに種類が多いので、まだ半分も制覇できてません。
が、これ以上ベアードブルーイングを買うと破産するので、今回は10本で終わり。