みなさん、さいきん週刊少年ジャンプを読んでいますか?僕はもう10年くらいジャンプを読み続けている江坂大樹です。
むかしは読んでいたけど、もうしばらくはジャンプを読んでいない人むけに、現在連載中の漫画の中から個人的に気に入っているものを3つピックアップします。
※ジャンプ本誌での内容を含む可能性があるので、単行本で読んでいる人はネタバレに注意してください。
チェンソーマン
義務教育を受けてないチェンソー男が悪魔を倒しながら生きていく物語です。
登場人物が全員リアル。みんなめちゃめちゃ人間っぽくて、そのキャラクターが現実に本当に存在しているみたいに感じて、そのおかげで話がどんな展開になっても面白いのでたまりません。
あと、出てくる女の子が全員いかれてるのも最高です。
Dr.STONE
火星でひとりぼっちなのは『オデッセイ』。地球で仲間たくさんなのが「Dr.STONE」です。
荒廃した地球でほぼゼロから科学文明を作って生き抜いていく漫画です。戦争、農耕、採取、儀式、クラフトなどテンションあがる要素だけでできているのはずるい(絶対におもしろいから)。
なにかの能力のある仲間を増やしていったり、敵が仲間になったりする場面がテンポよくたくさんあります。
その能力も、腕が伸びたり火を出したりというファンタジーなものではないのが渋くていいです。「ものを集めるのが得意」とか「力が強い」とか「心理学が得意」のような現代人類の範疇に収まる個性をかけあわせて、村が科学的に発展していきます。
それぞれのキャラクターが自分の特徴にもとづく役割を把握していて、アクシデントや敵に対してチームがめちゃめちゃ強いのが燃えます。「苦手なことは得意なやつに任せる」ことをキャラ同士ができていて、ジャンプ王道の「友情・努力・勝利」の友情を「信頼」という形で満たしていると思います。
あとは「成長していく会社ってこういう感じなんだろうな」という気分になります。
鬼滅の刃
属性をもつ剣術で吸血鬼を倒す漫画。ポルナレフがいないジョジョ3部という感じです。
登場するキャラクターが全員まじめ。
敵キャラクターが人間くさいのがこの漫画のいいところです。敵キャラの回想がめちゃめちゃ多くて、その中で敵キャラの人間性や吸血鬼になる過程が描かれます。
ストーリーは人間VS吸血鬼なのに、吸血鬼は戦って負けて死んでいくときに人間みたいに死んでいくんです。
読んでいて「こいつが絶対に悪」みたいなのが曖昧になるので、『ダークナイト』が好きな人は絶対にハマります。
主人公たちもわりと仕方なく敵を倒してるっていう感じはあると思います。
あとは、みんなまじめだと読んでてムカついたりしないので、すがすがしく面白いです。
そういえば登場キャラの見た目がみんなおかしいのも、読んでいて楽しい要因かもしれません。
番外編:サムライ8
連載開始前にNARUTOの岸本斉史が原作だといってかなり大げさな広告キャンペーンを実施していた漫画。
「和風だしと落合陽一を入れすぎたスターウォーズ」という感じの漫画です。
ジャンプの看板間違いなしかと思いきや、現在は後ろから読むと看板の漫画になっています。
これは作品自体がおもしろいというよりは、それを取り巻く状況がおもしろいです。
ネットではいつも批判をされていて、「この漫画がなんでおもしろくないか」がたくさん語られているので、ストーリーの勉強になります。
キャラクターの発言を揶揄したいわゆる「語録」が山のように生まれているのも、ネットならではの漫画の楽しみ方です。