突然ですが、皆さんこの瓶に見覚えはありませんか?
知ってる人は知ってると思いますが、これはボンベイサファイアの瓶です。
コンビニとかでも売っているポピュラーなドライ・ジンで、ジントニックとか飲む人にとっては馴染みが深いんじゃないでしょうか。
きれいな色につられて買って、いざグラスに注いだら
「あ、中身は透明なんだ」
とちょっとがっかりするところまでが定番ですよね。
さて、なんで急にこんな話をしたかというと、僕にとってボンベイサファイア瓶は長いこと名古屋大学の名物だったからです。
これについて、実は前の記事でもちょこっとだけ触れています。
記事の最後に一瞬だけボンベイ瓶の話があるので引用します。
……余談ですが、階段を降りてしばらく行くと、個人的学館名物「いつからそこにあるのか分からないボンベイサファイアの空瓶」を見ることができます。
皆さん、酔っぱらっても安易に瓶を投げないようにしましょうね。
……というわけで、僕の中でこのボン瓶(これでも通じるだろ)はかなり名物だったわけです。
思えば、この瓶との出会いは2年前までさかのぼります(たぶん)。
部活に行こうと思い、新部室棟の階段を上っているとき、ふと何気なく視界に入った鮮やかな水色に僕は目を奪われました。
「なぜここにお前が?」
彼は答えませんでしたが、まあどうせ部室で飲んだくれたクソ学生がたわむれに瓶を投げたら屋根に乗っちゃったとか、そういう感じの理由じゃないでしょうか。
その鮮烈な出会い(水色だけに)以来、僕は学館の屋根に光るスカイブルーのそれをいつも楽しみに観察していました。
階段を上るときはいつも屋根を見て、彼の空色に目を奪われるのが日課になりました。
彼はいつでもそこにいて、僕はそれを見るたびに
「なんでそこにいんねん」
とツッコミを入れつつ癒されていました。
……そして2年が過ぎました。
ボン瓶、失踪
長い間、我らがボン瓶は屋根の上から文字通り1ミリも動きませんでした。
まあ屋根の上だし、常識的に考えてわざわざ取りに行こうとは思わないでしょう。
2年の歳月を経て、僕はボン瓶のありがたみを忘れていたのです。
最初のころの心のときめきはなく、ボン瓶はもはや
「当然そこにあるもの」
だと無意識に思ってしまっていたのでした。
ところが…………
今年の夏、我らがボン瓶は突然姿を消しました。
8月初頭、ふと目をやった学館屋根に最早あの鮮烈な水色はなく、ただただ白い壁がのっぺりと続くのみ……。
「なぜそこにいないんだ……ッ!!!」
遅すぎる問いかけは、夏の炎天下を空虚に横切ったのでした……。
しかし、事態は急転直下の展開を迎えるのです。
仏像、降臨
失意の底で迎えた9月初頭、空虚な面持ちで目をやった学館の屋根でしたが……
何 か あ る ・・・
大方の予想通りでしたね。
仏像です。
なんと、
ボン瓶跡に仏像が現れました。
いったい何が起きているのでしょうか。
ちなみに、僕の見立てはこうです。
「姿を消したボン瓶は、実は姿を変えた阿弥陀如来だったのでは?」
我ながら結構イイ線いってると思いますよ。
結局何が起きたのか
さて、ここまでの流れを整理しましょう。
ボン瓶が屋根に乗る(原因不明)
↓
それがいつの間にか消える(原因不明)
↓
そこにいつの間にか仏像が発生する(原因不明)
いや何もわかってなさすぎだろ……。
このままでは、一連の事件の真相が気になって僕は夜しか眠れません。
何かしら知っている方がいたら、情報提供をぜひお願いします。
お礼に肩たたき券あげます。