大学生の自由帳

ペンギンパニックとエノキ工場の香り

ほくろの話

高校一年生の時の話である。

ある朝起きると手首から手のひらにかけて、黒の絵の具のスパッタリングよろしく無数のほくろができていた。意味がわからなかった。パニックである。

しかし学校へは行かねばならない。手なのでかなり目立つ、これは逆に大っぴらにするしかない。そう思った僕は、学友の前で「見て見て〜このほくろヤバくね?ワシ死ぬんかな〜」とか冗談めかして言ってみたりしたが、割と本気で死ぬかもしれないと思っていた。

この現象(病気?)は一体何なのか? インターネットで調べたりもした。が、朝起きたら手首にほくろが大量にできました、ってどうやって調べればいいんだ?知恵袋か?あそこの住民怖いから嫌だな...などと悩んでるうちに2、3日が過ぎ、とうとう強硬手段に打って出ることにした。

 

つまりコンパスでほくろを搔き切るのである。

頭がおかしい。むしろ破傷風とかで死にそうなのだが、当時はそれに思い至るほどの心の余裕はなかったのだ。

コンパスを皮膚に突き刺す刹那、あることに気づく。

 

このほくろ、取れる...!

 

そう、皮膚一枚めくるとこの大量発生ほくろ、全部取れるのである!コンパスを突き刺す必要などなかった。よかったよかった。まあ気付いた時にはぶっ刺しちゃってたんだけどね。

こうして一旦は解決した。何もかも終わったと思っていた。

 

 

...一年後までは。

そう、再発したのである。しかし対処法を知っているので怖るるには足らない。また表皮一枚めくってしまえばいいのだ。むはは。と余裕ぶっこいていたのだが、今度は患部が腕の方に近かったので完全には取りきれず...。手首に小さなシミが一個残ってしまった。

 

今もそのシミを見ると、このことを思い出す。

 

あとマジでこの現象何なのかわかる人教えてください。僕は死にたくないです。

 

 

おまけ

ほくろの毛体操No.1 - YouTube