大学生の自由帳

ペンギンパニックとエノキ工場の香り

受験おつかれ自己責任おでんフェス(そして、勇気ある知識人)

先日1/19は、史上最後のセンター試験のさらに最終日でした。

名古屋大学は例年センター試験の会場として利用されており、今年もたくさんの受験生が押し寄せていましたね。

そんな中、我々は受験おつかれ自己責任おでんフェスを開催してきました。

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受験おつかれ自己責任おでんフェス

「受験おつかれ自己責任おでんフェス」という血沸き肉躍るような名称とは裏腹に、その実態はただ男どもが鍋を囲むだけの会です。

華もクソもありませんでしたが、とにかく我々は大根とこんにゃくをダシで煮込んでむやみにQOLを上げることに成功しました。

センターの受験生たちが昼休みを迎えるころ合いを見計らって、身も心も温まるこの企画を実行したのです。

受験おつかれとあるように、本当は昼休憩の受験生たちにおでんを配って回りたかったのですが、多分そんなことをすると毒クレープ事件のトラウマが染みついた大学職員たちを刺激してしまうので、今回はあくまで自己主張はしないことにしました。

 

 

しっかしそうすると誰も来ない。

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ほぼ孤独のグルメ

ただただ3人で大根をつっつくだけの1時間が過ぎました。

まあ正直我々クソほど怪しかったので人が寄ってこないのはしゃーねーかなと思っていましたが、昼休みの試験会場を眺めると男子高校生のクソみたいな群れがいっぱいありました。

そういう連中は大体こっちの方をチラッと気に掛けるものの、すぐに何事もなかったように仲間たちとウェイウェイしだすので、

「おめーら結局群れてても臆病なままじゃねーか」

と思いながら僕は黙ってつゆだくおでんを摂取していました。

男の群れってのはほんと臆病者のくせしてイキりたい人々の慣れの果てなんでダメですね。

今日の光景を眺めてて思い出しましたが、センター受験者は必ずしも名大志望だけではないわけで、我々が普段見ている名大の民はやはり偏差値高いだけでなく人間性も多少は洗練された人々なんだなあと再確認しました。

 

そんな具合にヘイトを高めていると、2人の女子高生がなんかいい感じのまなざしでこっちを見ていました。

「おでんありますよ!」

とすかさずアピールすると、その2人はなんとおでんを食べに来てくれました

いやよく来たなと思いつつ、彼女らにはこんにゃくを振舞い、

「今日来てくれたのは諸君が初めてですよ~」

と話すと

「えーそうなんですか!」

と驚いていました。

僕は純粋にその2人が食べに来てくれたことが嬉しかったので、名前も知らない彼女らを応援してからお別れしました。

高々3分ほどのやり取りでしたが、その時僕の目には向こうの方でギャアギャアと内輪の馴れ合いに興じている男ども2人の女学生とが全く対照的に映りました。

彼らになく彼女らにあったものは好奇心、そして勇気です。

だから、僕はその志望校も分からない2人と話したとき、

勇気ある知識人

という歯の浮くような名大のモットーを思い出してしまいました。

 

 

来年はどんな新入生が来るか、楽しみですね。