大学生の自由帳

ペンギンパニックとエノキ工場の香り

モザイクエンペラー伝説

江坂大樹です。

僕が大学生の自由研究に所属していたころ、個人に対して勧誘を行った数少ない人間が「モザイクエンペラー」という人物です。

誘いは断られてしまったので結局サークルに所属することはありませんでしたが、僕はときどき一緒に活動することがありました。

すでに大学を卒業している彼女がどんな人物だったのか、その活動の一部を紹介します。

 

大学にダンボールハウスを建てる

当時、世界平和を目指していたモザイクエンペラーは、ホームレスの問題に対して積極的にアクションしていました。

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第2グリーンベルトに完成したダンボールハウス

大学にダンボールハウスを建てるのはその活動の代表的なもので、彼女が研究していたホームレスの実態について、そのリアルな生活を個人が体験することによって知ってもらうことを目的としていました。

具体的には以下のようなプログラムが組まれていました。

生活の途中、大学当局によって撤去の令が出され、このハウスは自主的に撤去することになりました。(僕はこれに参加してここで寝泊まりして授業に出ていたので、我が家が突然なくなるというリアルなホームレスが再現された)

夜は凍えるほど寒く、深夜は手足の感覚が徐々になくなっていったので、このとき太陽以外に見たいものはなかったのを覚えています。

当時の記録が本人のブログに掲載されているので、興味のある方はご覧ください。

名大でダンボールハウス建ててホームレス生活!1泊目 - モザイクエンペラーのブログ

http://www.opantuemperor.net/entry/2016/04/19/161853 

 

大学に改名させられる

モザイクエンペラーは、実はもともとは「おぱんつエンペラー」という名前で活動をしていました。

 

しかし前述のダンボールハウスの件で目立ってしまった際に「活動名が下品」ということが大学の人に注目されたため、当時のモザイクエンペラーは所属している研究室の教授に迷惑がかからないように改名をしました。

「下品な部分にモザイクをかける」というポピュラーな方法によって「モザイクエンペラー」の名前が誕生したようです。

改名方法がウィットに富んでいて面白いなと思いました。大学に(間接的に)モザイク処理をさせた学生は彼女だけなのではないかと思います。

 

大学でルンバの散歩をする

大学の中でルンバに募金をさせていました。

犬というかわいい生き物ではなく、散歩するルンバ(非生物)で募金をするという新発想です。

「おもしろさ」を提供することによって募金を募るというアプローチは、彼女独自の方法であり、個性が出ています。

ロボットの散歩をする彼女の姿は、未来の名大の姿を鮮明にイメージさせるものでした。(もしかしたら、未来ではロボットが人間の散歩をしているかもしれないけど)

 

この活動に関しても、こちらで詳しく記載されています。

ルンバに募金箱つけて大学で放つぞ(7/4月) - モザイクエンペラーのブログ

http://www.opantuemperor.net/entry/2016/06/30/101351

 

ちなみに、彼女は過去にはルンバと一緒に生活していたこともあります。

 

おわりに

ほかの誰もやらないような数々の活動を名大で実行したモザイクエンペラーは、多くの功績を残しました。

たとえば、第2グリーンベルトの管轄がどこなのか、設置物がどのような理由で撤去されるか、大学当局の主観的な言葉による責任追求の実態、などです。(詳細はモザイクエンペラーのブログの各記事にて)

 

また、当時の学生の記憶に残るような活動は、おなじ時期に大学に所属していた自分にとっては印象的で、大学生活に彩りを添えてくれました。

 

今後なにかしら名大で活動する予定の人は、モザイクエンペラーの活動を参考にする、もしくは本人に相談することで効率よく活動を進められるかもしれません。