どうも、アヤトです。
今日は、三大奇祭にも名乗りをあげる「国府宮はだか祭」に行ってきました。
まずタイトルが面白い。
他の奇祭が「吉田の火祭」「なまはげ柴灯祭」とあるなかで
「はだか祭」
だ。
国府宮祭とか本社祭とかいくらでも別名ありそうなのに、直球のはだか祭だ。
エッチなビデオと思われるかもしれん。
実際は、浮ついた心も押さえ込まれる
男、男、男の濁流である。
基本は近隣の地区で連が組まれており、そのグループで「なおい笹」を持ちながら練り歩き、神社に奉納するのだが、その際、掛け声がけたたましかった。
しょぶぇい!しょぶぇい!
おお!しょぶぇいが何かはわからないがこの祭りはそういう掛け声なのか!
と思って感心していたら、後ろのグループは
わっしょい、わっしょい
と言ってる。
もう一度聞きに戻った。
近くにいたオジィちゃんが教えてくれたが、どうやら「しょぶぇい!」ではなく「祖父江!」だそうだ。
地区の主張が激しすぎる。
他のところは殆どわっしょいだぞ。
裸男達は色々いる。
立派な倶利伽羅紋紋の人もいれば、
「彼女募集」や、お尻に「クサイ」と書いてある人もいた。高校の文化祭かよ。
さて、写真にも何枚か写り込んでいたが、このはだか男達は酒を飲んでいる。
飲ませてもらったり自分で持って歩いてた
数秒前までここで酒を振り回して飲んでた。
酒の臭いがプンプンして男の子が口を押さえながら歩いて行っていた。
寒いために飲んで温めるという公式推進なのだが、タバコを吸う人もいるし、ヘェエエイ!とか言ってる人もいるし、成人式後の二次会みたいなノリである。
自転車の後ろに乗ってた女の子が「モンキーパークみたい」って呟いていたのを、僕は聞き逃さなかった。
僕が、道中の裸男を追ってるのは、何も酔っ払いを見たいわけではない。
「なおいぎれ」という布切れを裸男から貰うためである。
布を持つ人に、お願いするとその場で割いてくれるのだ。
これだ
つまんで持ってしまって申し訳ない。
これには理由がある。
還暦の法被を着てるじいちゃんの隣にいる人みたいに「なおいぎれ」はフンドシにはめてる人が多い。
とどのつまり、酔っ払いおじさんの腰にずっと付いていた布なのだ。
僕の持ち方も許してほしい。
手に持っていたくないので、拾った木ノ実とか入れてる右ポッケに入れた。
青が鮮やかな七宝連はお菓子を撒いていた。
フンドシにお面をつけてる人が人気な数少ない場面
拾った
七宝連だけあって七福神のお菓子だ。
そっと右ポッケに入れた。
いよいよ、笹が本殿にきた。
どんどん奉納されていく。
ボルテージも上がり、わっしょいの掛け声も大きい。
笹が奉納されると、
「ちーよーだ!ちーよーだ!」
「じーもくじ!じーもくじ!」
「しょぶぇい!しょぶぇい!」
と地区コールがかかる。
部活の大会の応援みたいであった。
その後奉納し終えた裸男達は、続々と神男が通る道に集まってきた。
この後、全身の毛を剃られたすっぽんぽんの神男がここを通り、裸男が触ってご利益を得ようとごった返すのだ。
県民なら見たことがあるだろう。
そして、行列の最後尾には手桶集が。
彼らには神男を守る役目がある。
冷たい井戸水を神男がいるあたりにぶっかけて、裸男達を追い払ったり、冷ましたりするのだ。
会場も盛り上がってきていた。
テンションが上がり井戸水に飛び込む裸男もいた。さすがモンキーパーク。サービスを忘れない。
ちなみにここでもタバコをすう裸男がいた。
神社の中でぐらいは辞めてもらえないのだろうか。
まぁ、彼らが主役だから仕方がない。
神男が来るまでにあたりはすっかり暗くなってしまった。
途中、近くにいた外国人グループの日本人女性が
「あ、あの人はみ出てる!」
と叫んで指をさした。
「ほら、あそこの木のとこのあの人!」
そんなに熱心に言われたら僕も見ざるを得ない。
どれどれ、
確かにはみ出ていた。
シルエットというレベルではない。
ブツが見える。
これをあの女性は見て、指差し皆に見せようというのか。
そして、そのはみ出してる人の肩には巨根と書いてあった。
外人の人が読めないことを願うしかない。
そして、待ちに待った神男が来ると、
会場のボルテージは最大になり、裸男の押し合いは当たり前。
観客同士も押し合いがありハードである。
水の辺りに神男がいる(はず)
そして、神男がゴールに近づくと、「あげろ、あげろ」
のコールがかかり、白い服の神社の人が神男回収に飛び込む。
そして、引き上げられると、
一際大きな歓声が上がり、裸男達が跳ねまわる。
シラスの踊り食いのシラス視点だ。
その後、裸男は散り散りになり祭りは終わった。
裸男が溢れていて、服着ている僕が変ではないかとも思う。
ちょっとお金を出すと、参加させてもらえる連もある。
元気があったら来年は出て見たい。
そう思って振り返ったら、顔が血まみれの裸男がいた。
警察に連れていかれた彼のお尻には「命 」と書かれていた。
命大事に。