大学生の自由帳

ペンギンパニックとエノキ工場の香り

争うことで生まれる価値

私は兄と姉を持つ三人兄弟の末っ子です。

私の家では、母が出かけ先で買ってくるチーズケーキが最上級の食べ物で、ジャンケンで選ぶ順番を決めるのが恒例です。大きいモノを慎重に選びます。

チーズケーキにかかわらず、食べ物を選ぶ順番はジャンケンで争うことが恒例となっています。

私が中学生の頃、母が横浜のチーズケーキを買ってきたことがあります。

いつものようにジャンケンで決めようとすると、兄は<

「俺、あとで残ったのでいいわ。」

と言い、ジャンケンに参加しませんでした。

私には、兄がそう言ったことが衝撃で、なんだか寂しい感じがしました。また、一人だけ一歩先の段階にいることを装った感じに腹が立ちました。その時食べたチーズケーキはいつもよりおいしくなかった覚えがあります。

同様に、さくらももこちびまる子ちゃんでも似たような話があります。姉だけが貰ったノートをまる子は欲しがって、必死の思いで手に入れようとするのです。

しかし、まる子は何故こんな物を争ったのだろうと最終的には虚無に陥ります。

その時のノートがこれです。

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争うことで価値が生まれていたことがよくわかります。

その時くらいから、兄は争奪戦に参加することが減りましたが、7歳上の姉は未だに現役です。昔から姉の口癖は「食べ物の恨みは一生の恨み」だったので姉は本物です。

そんな姉も結婚、また、兄も就職で四月から家を離れるそうです。

私はチーズケーキ等諸々独り占めできるんでしょうけど、その味が落ちるんじゃないかと今から心配です。